第一章
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ここでこうも言った作之助だった。
「大阪は美味いもん滅茶苦茶増えてて何よりや」
「そうなんやね」
「イタリアの料理の志那いや中国の料理もあってな」
「志那って何なん?」
「昔は中国をこう呼んだんや」
作之助は志那という言葉を知らない子供にこう答えた。
「それで中国の料理もな」
「金龍ラーメンとか蓬莱とか」
「どっちもええな、あとたこ焼きとかお好み焼きとかもな」
こうした大阪名物もというのだ。
「ええな、美食家には有り難い街やわ」
「作之助さんが最初に生きてた時もそやったん」
「そやった、この店もその時からあったんや」
自由軒の入り口を笑みを浮かべて見つつだ、作之助は子供に話した。
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