ペルソナ3
1916話
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い料理を食べたからといって、特に何か被害がある訳でもないし、別にいいのか?
勿論不味い料理を食うのが嬉しい訳ではない以上、面白くないのは事実なのだが。
「あー、どうする? 俺は別に構わないけど」
「え? うん、そうだね。……2人には悪いけど、2人がいいようならお願いするよ」
何故か沈痛な表情を浮かべてそう告げてくる有里。
おい、一体何でそんな事をいきなり言い出したんだ?
もしかして、山岸の料理は劇毒になったりとか、そういう事はしないよな?
……い、一応、俺の身体は物理的な攻撃は無効化される以上、毒物とかでも効果はない筈だが。
まさかそこまでの事は……ないよな?
微妙に不安になるが、ともあれ折角手料理を作ってくれるというのだから、ここは楽しみにしておこう。
俺達の話が漏れ聞こえたらしい相手に、嫉妬の視線を向けられているし。
向こうにしてみれば、ゆかりの手料理を食べられるなんて羨ましい! ってところか。
もしくは山岸の料理を羨ましいと思っている奴がいないとも限らない。
かなり内向的な性格をしている山岸だが、顔立ちは結構整っている。
ゆかりや桐条程ではないにしろ、男に人気が出てもおかしくはない。
もっとも、その内向的な性格が、その辺にブレーキを掛けているような気はするが。
苛められている自分に満足していた筈だけど、有里も何を思って山岸と一緒に行動するようになったのやら。
……その辺が気にならないかと聞かれれば、間違いなく気になると答えるだろう。
山岸にとっても、有里という存在と一緒にいるのはかなりのプレッシャーの筈だ。
実際、今も何人かの女が有里と一緒にいる山岸に向かって敵意……とまではいかないが、それに近い視線を送っているのだから。
ちなみに有里と一緒にいる女となると、ゆかりもそうなのだが……ゆかりの場合は、俺と一緒にいる事も多いので、特に問題にはされていないらしい。
そんな事を考えながら、俺達は月光館学園に向かって進むのだった。
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