第三十四話 大魔術師ガンダルフその三
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「保存食になるよ」
「そうだよな、燻製はな」
「いざっていう時にね」
「食えるからな」
「本当は窯を使うけれど」
燻製窯、それをだ。
「こうしても作られるから」
「作っておいてな」
「そうしてね」
「いざって時に食おうな」
「そうしようね」
「ああ、じゃあ食い終わったら」
「火は点けたままで」
「燻製も作ってモンスター除けにな」
火を怖がる獣の習性を考慮してのことだ。
「そうしてな」
「寝ようね」
「朝までな」
こう話してだ、一行は食べ終わると寝た。そしてだった。
朝になると出来ていた燻製を収めて火も消してだった、そうして頂上に向けて出発をした。山は相変わらず険しく。
モンスターも出る、久志は巨大なグリフォンを倒してから言った。
「やっぱり強かったな」
「グリフォンはね」
「予想通りだけれどな」
それでもというのだ。
「強かったな」
「そうだよね」
淳二が彼に応える。
「おいらが言った通りだよね」
「鷲の頭と翼にな」
「ライオンの身体だからね」
「強いのも道理だな」
「そう、キマイラだってね」
「あれはライオンの上半身とな」
それになのだ、この世界のキマイラは。
「山羊の下半身にな」
「ライオンと山羊とドラゴンの頭があって」
「ドラゴンの翼で尻尾が蛇でな」
「炎も吐くから」
「相当に強いな、しかしな」
「グリフォンとキマイラの強さは互角位だね」
「飛ぶ能力はグリフォンの方が凄くてな」
それになのだ。
「身体も大きいからな」
「キマイラはね」
「グリフォンよりは小さいな」
「飛行能力もね」
「グリフォンより低いからな」
「こうして考えるとね」
「強さは大体互角だな」
この二種類のモンスターを比較すると、というのだ。
「どうも」
「うん、ただどっちも並の冒険者や兵士だとね」
「餌になるな」
「そうなるよ」
実際にというのだ。
「実際犠牲者もいるし」
「やっぱりそうか」
「その辺りの猛獣よりよっぽど怖いよ」
「グリフォンもキマイラもな」
「こっちの戦力に出来れば強いけれどね」
「獣使いか」
「そうした職業もこっちの世界にはいるから」
淳二は久志にこの職業の者の話もした。
「モンスターも使えるんだ」
「じゃあそういう奴も仲間になったらいいな」
「全くだね、凄い獣使いはドラゴンマスターといって」
「ドラゴンもか」
「使えるからね」
「そうなると余計に凄いな」
「ドラゴンだから」
何といってもという口調だった、この世界においても最強のモンスターの代名詞となっている存在であるからだ。
「もうね」
「強くてか」
「そう、桁外れにだからね」
「そのドラゴンを使えたらか」
「下手な軍勢だと一蹴出来るから
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