第三十四話 大魔術師ガンダルフその一
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第三十四話 大魔術師ガンダルフ
一行は夜は食事を執った、その食事は保存食の固めのパンとだった。
「案外いけるな」
「そうだな」
正が久志の言葉に頷いていた、一行は今は火を囲んでその火で肉を炙って食べていた。その炙っている肉は何の肉かというと。
「ロック鳥の肉もな」
「ああ、でかいんでどうかと思ったらな」
「結構いけるな」
「完全に鶏肉の味だな」
「本当にな」
ロック鳥、彼等が倒したその肉を食いつつ言うのだった。幸い金にはならなかったので食べているのだ。
「これも」
「塩も胡椒もあったしな」
「味付けも出来て」
「余計に美味いぜ」
「どっちもないとね」
源三が笑って言ってきた、彼もロック鳥の肉を食べている。
「お肉ってやっぱりね」
「美味さがな」
「そうそう、足りないんだよね」
こう久志に話した。
「どうしても」
「どっちもな」
「胡椒は有名だけれどね」
「ああ、肉の味付けにはな」
「大航海時代といいね」
これを求めて欧州からはかなりの金と人命を賭けて大海原に漕ぎ出し遥かインドを目指したのだ、それだけで胡椒がどういったものかわかる。
「胡椒がないとね」
「肉は駄目だな」
「全くだな」
「冒険にも持って来てよかったよ」
「まず塩は絶対です」
順一はこちらから話した。
「人の身体にとっても」
「塩がないと生きていけないからな」
「そうです、ですから冒険にもです」
「俺達いつも塩を持って行ってるな」
「塩と水は必要です」
水と同じだけ、というのだ。
「どうしても」
「それで味付けも兼ねてか」
「調理にも使っています」
「そしてだよな」
久志は骨付きのよく炙られた国を食べつつまた言った。
「香辛料もな」
「味付け、そして匂いや殺菌もありでござる」
今度は進太が言ってきた。
「香辛料はいいでござる」
「そうだよな」
「ここでは胡椒でござるが」
「他の香辛料もそうか」
「大事でござるよ」
こう久志に話した。
「必要かというとそうではないでござるが」
「塩と違って絶対じゃな」
「ないでござるが」
それでもというのだ。
「あれば使うべきでござる」
「売ってれば買ってな」
「幸いこの島では香辛料は安価でござる」
大航海時代までの欧州と違ってだ、ローマ帝国でも胡椒は軍が備蓄する戦略物資として扱われている程のものだった。
「それならでござる」
「是非にな」
「持って行くべきでござるし」
「俺達も持って来てな」
「正解だったでござる」
「だよな、日本にいたらな」
特に現代のだ。
「こうしたことわからないよな」
「塩や胡椒のことが」
「中々な」
「どちらも溢れているでござる」
それこ
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