第5話
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。」
「へ……”リフィア皇女殿下”って、もしかしてメンフィル帝国の跡継ぎのリフィア皇女の事?」
「……そう言えば兄上から聞いた事がある。シュバルツァー家のご息女―――エリゼさんは若干15歳で、リフィア皇女殿下の”専属侍女長”という大任を任されている話を。それを考えるとアルティナの言う通りエリゼさんが家事全般が得意である事はむしろ当然だな………エリゼさんは皇族―――それも、大国の皇帝の跡継ぎの身の回りのお世話をする筆頭である”専属侍女長”なのだから、特に料理の腕前に関しては宮廷料理人もしくは最高級レストランのシェフクラスだと思うし。」
アルティナの説明を聞いたユウナが不思議そうな表情で首を傾げている中クルトは納得した様子で呟いた。
「15歳でそんなとんでもない存在になっていたって、エリゼさんって実は滅茶苦茶凄い人だったんだ………という事はアルフィンさんも料理を始めとした家事全般ができるのも、もしかしてエリゼさんから教えてもらったから?」
「それもありますがそもそも、”現時点のシュバルツァー家”は貴族の爵位の中でも最下位の”男爵家”ですから、使用人はわたし以外は存在せず、基本的に家事全般は教官達の母親であり、現シュバルツァー家当主であるテオ様の妻であられるルシア様が担当していて、ユミルの屋敷にいる時のエリゼ様やアルフィン様はわたし同様ルシア様の家事を手伝っているのです。」
「へ………”現時点のシュバルツァー家は男爵家”って、どういう事??確かリィン教官、自己紹介の時に”シュバルツァー公爵家”って言っていたわよね?」
自分の推測に対する答えを口にしたアルティナの答えを聞いて新たな疑問が出て来たユウナはアルティナに訊ねた。
「はい。そこに補足する形になりますが、テオ様はシュバルツァー家が”公爵家”になれた理由は教官達の功績なので、跡継ぎであるリィン教官がシュバルツァー家の当主になった時に昇進させて欲しいという希望があった為、”シュバルツァー家が公爵家に昇進する事が確定していますから”、テオ様を始めとしたシュバルツァー家の方々からシュバルツァー家の跡継ぎとして認められているリィン教官が”シュバルツァー公爵家の跡継ぎ”と名乗る事自体には特におかしな点はありません。」
「そんな事情があったのか……」
「何だか微妙にややこしい話ね………それで結局今のシュバルツァー家は”男爵家”だから、家事を担当するメイドさんや執事さんみたいな人はアルティナしかいないから、教官のお母さんや教官の奥さんになったアルフィンさんが家事を担当しているの?」
アルティナの話を聞いたクルトが驚いている中ジト目で呟いたユウナは気を取り直してアルティナに確認した。
「はい。わたしもルシア様達のサポートをさせてもらって
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