第5話
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上噂の英雄と深く関わり合いがあるガキもいるし、毛並みの良すぎるお坊ちゃんもいる。曰く付きの場所から来たジャジャ馬の”留学生”もいるしなァ。おっと、この国からすればあの場所の出身者を”留学生”と呼ぶのは色々と思う所はあるかもしれないなァ。」
「………っ………」
「無用な挑発はやめて欲しいんだが。言いたい事があるならいつでも鍛錬場に付き合うが?」
アッシュの皮肉に対してユウナは唇を噛みしめてアッシュを睨み、クルトは呆れた表情で溜息を吐いた後表情を引き締めてアッシュを見つめた。
「クク、いいねぇ。思った以上にやりそうだ。だが生憎、用があるのは――――」
「うふふ、仲がよろしいですね♪」
そしてクルトの言葉に対してアッシュが不敵な笑みを浮かべて答えかけたその時、その場にはいない新たな女子生徒の声が聞こえてきた。
「あ……」
「たしか\組・主計科の。」
「……ふん?」
声に気づいたユウナ達が振り向くとミュゼがユウナ達に近づいて立ち止まり、そして上品な仕草でスカートをつまみげて会釈をした。
「ふふ、おはようございます。気持ちのいい朝ですね。ですが、のんびりしていると予冷が鳴ってしまいますよ?」
「……確かに。」
「……そっちはまだ絡んでくるつもり?」
ミュゼの指摘にクルトが納得している中ユウナはジト目でアッシュを睨んで問いかけた。
「クク……別に絡んじゃいねぇって。そんじゃあな。2限と4限で会おうぜ。」
「ふふ、ごきげんよう。1限、3限、4限でよろしくお願いします。」
ユウナの問いかけに答えたアッシュはその場から去って分校へと向かい、ミュゼも続くように分校へと向かった。
「はあ……何なのよ、あの金髪男は!いかにも不良って感じだし、あんなのが士官候補生なわけ!?」
「露骨に僕達”Z組”に含みがありそうだったが……(いや……僕達というより―――)」
ユウナの疑問に答えたクルトが考え込んだその時、予冷が聞こえてきた。
「って、ヤバ……!」
「急がないとHRに遅れそうです。」
「ああ、行こう……!」
予冷を聞いたユウナ達は急いで分校へと向かった。
「ふう………ようやく2週間ですか。」
「ふふっ、どのクラスの子も頑張ってついてきてくれてるね。トールズ本校以上のスパルタだから大変だとは思うけど。」
一方ユウナ達の様子を見守りながら出勤していたリィンがふと呟いた言葉に対してトワは苦笑しながら答えた。
「ええ……加えて本校には無かった”教練”と”カリキュラム”もある。第U分校――――プリネ皇女殿下達からある程度の予想は聞いていましたが、政府側の狙いが少しずつ見えてきましたよ。」
「うん
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