第5話
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で答えたクルトは真剣な表情で考え込み
「な、何それ………その為に養子にした人までリィン教官と政略結婚させようとするなんて、あたしには全然理解できない世界だわ。…………それにしても話は変わるけど、エレボニアの士官学校がこんなにハードとは思わなかったわ。訓練や実習は仕方ないけど、数学とか歴史とか芸術の授業まで……範囲とかレベルも普通の高等学校以上じゃない?」
一方ユウナはジト目で呟いた後話題の内容を変えた。
「文武両道はエレボニアの伝統だからね。……特にトールズは大帝ゆかりの伝統的な名門だ。たとえ分校であっても、その精神は変わらないんだろう。」
「むしろ今年からは本校の方が大きく変わっているようですが。」
「それは……」
「?よくわからないけど、気合を入れるしかないわね。他のクラスに後れを取らないようあたしたちも頑張りましょ!」
アルティナの言葉にクルトが言葉を濁している中、クルトの様子を不思議に思ったユウナは自分達への喝を入れた。
「……まあ、やるからにはね。といっても、授業の大半が[組か\組と合同ではあるけど。」
「別々なのはHRくらいですね。」
「うーん、そうなのよね。人数を考えると当然だろうけど、それじゃあZ組って――――」
「ハッーーーー選抜エリートが仲良く登校かよ。」
そしてユウナが疑問を口に仕掛けたその時、クルトとは別の男子の声が聞こえてきた。声に気づいたユウナ達が視線を向けると、そこには金茶髪の男子生徒がいた。
「あなたは―――」
「えっと、たしか[組・戦術家の………」
「……おはよう。僕達に何か用件か?」
「クク……いや、別に?ただ、噂の英雄のクラスってのはどんなモンなのか興味があってなァ。Z組・特務科―――さぞ充実した毎日なんじゃねえか?」
クルトの問いかけに対して金茶髪の男子生徒――――アッシュ・カーバイドは不敵な笑みを浮かべて皮肉を交えた答えを口にした。
「………………」
「悪いが、入ったばかりで毎日大変なのはそちらと同じさ。」
「そうね、”あの人達”のクラスだからって今の所カリキュラムは同じなんだし。第一、それを言ったら貴方のクラスも、主計科のクラスもそうじゃない。\組・主計科にはリィン教官達同様1年半前の内戦終結に大きく貢献した”特務部隊”の所属で、しかもリィン教官の次に有名でもある”参謀”だったレン教官がいるし、貴方のクラス―――[組・戦術家に関してはクロスベル帝国にとっては英雄の”特務支援課”のランディ先輩と、え〜と………名前は伏せておくけど、ランディ先輩よりも、もっと有名な”クロスベルの英雄”もいるじゃない。」
「だったらどうして、わざわざ別に少人数のクラスなんざ作ったんだ?明らかに歳がおかしい
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