第二部 英雄たちの策動
英雄派
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たちは、あなたを拒絶しない。
いざというときは、守ってあげるから。協力してくれると、うれしい」
うん、曹操ほどうまくは言えないけど……伝えるべきことは伝えた、はず。
そう思って少し微笑すると、レオナルドがコクリと頷いたので、曹操のほうに誘導する。
「さて、じゃあ俺はレオナルドと少々実験をしてみよう」
「ちょっと曹操、働きすぎはよくないわよ?」
実験をするなら曹操の手伝いでもしようかなーとぼんやり考えていた意識に、ジャンヌの言葉が滑り込んでくる。
あ、それに関しては同意。昨日は少し長めに休んだみたいだけど、それでも働きすぎ。
「いや、昨日は寝たから問題ないだろう」
「それに、その子もまだ本調子じゃないかもしれないでしょ。文姫が連れてきたのはついこの前だし」
……えーと、そもそも連れてきたのが二日前なんだけど…
そんなことは言えるはずもなく、二人のやり取りを見守る。
「曹操は働きすぎよ。文姫もそう思うでしょう」
「うん、それには同意。曹操は働きすぎ」
「だが…いや待て、そもそも文姫も二日前はレオナルドを連れ帰るので大変だっただろう」
食い下がる曹操が予想外の方面から反撃してきた。あの、極秘じゃなかったの?ジャンヌいるけど。
ジャンヌがため息をついてこちらを見る。
「……あなたたち、二人とも働きすぎよ。あいつらにはうまくいっておくから、一日くらい息抜きして来たら?」
「けど……あ、でも、確かに息抜きはしたいかも」
言いよどむとジャンヌが意味ありげに目配せしてくる。なんとなく、その思惑が分かった気がする。
ジャンヌいわく、曹操は私が絡むと結構折れる確率が高いなんだとか。なんでだろう?でも使えるものは使わないと、曹操は言いくるめられない。頭がいいから。
私とジャンヌの様子を見ていた曹操がため息をつく。
「しかし、俺が抜けると」
「数日くらいなら何とかなるわよ。その子の実験で手が離せないとでもいえば」
「―――そうだね。何より、曹操に倒れられるほうがこっちは痛手だし」
聞こえてきた声に振り向けば、歩み寄ってくるジークの姿が。あ、ジャンヌが知らせでもしたかな?
「ちょうどいいじゃないか、曹操。自分の目で見に行ってみたかったんだろう?三大勢力の和平締結の会談場所となった町、駒王町を。文姫を護衛にして行って来ればいいさ。曹操にも、ついでに文姫にも息抜きは必要そうだしね」
「…………確かにな。わかった、明日から文姫とともにちょっと出てくることにしよう」
これ以上の抗戦は無駄と悟ったか、曹操が苦笑して提案を受け入れる。ジャンヌがちらっとこっちを見た気がするけど、何だろう?
とりあえず、私も明日は出る準備をしないと……曹操に
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