~Summons of the honor student~
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か。
通気口から、内部を伺うと―尋問科の綴先生と白雪で、話をしている最中だった。
「星伽ぃ〜。お前最近、急ぅ〜に成績が下がってるよな〜…………」
ふぅ〜。と煙草?の煙を輪の形に吹いた綴は、黒いロングコートを着ているのだが……その着方がだらしない。
腰にはホルスターに入っているグロック18がガンモロ(命名:アホの武藤)している。
それにコイツ―ヤバそう、じゃなくてヤバい。
目がいつも据わってるし、年中ラリってるんじゃ?それにその煙草。明らかに市販のじゃないだろ。国内で吸って大丈夫か?
綴は黒くて薄い革手袋の手で、煙草?を灰皿に押し付けた。
「まぁ、ウチラとしては勉強なんてどぉーでも良いんだけどさ」
それが教師のセリフか。
「なに…………えーっと……あ、あれ。変化。変化は気になるんだよね」
コイツ、見た目は年中ラリってるような危ない女だが―実はある一点において、非常に有能な武偵だ。
―『尋問』
綴に何をされるかは不明だが、尋問されたヤツラは皆、その後綴を女王だとか神だとか崇め讃えるらしい。
怖っ…
「ねぇー…………単刀直入に聞くけどさぁ。もしかして星伽―アイツにコンタクトされた?」
「魔剣、ですか」
魔剣。その言葉に俺とアリアが眉を動かす。
周知メールで聞いたことがあるだけだが―超能力を扱う『超偵』を狙う、誘拐魔。
だが、その存在こそデマだと言われて等しく、魔剣を見た者は1人もいない。
「それは……ありません。ですが……魔剣がいたとしても、私ではなくもっと優秀な超偵を狙うハズですから 」
「星伽ぃ〜もっと自分に自信を持ちなよぉ。何度も言ったけど、ボディーガード付けろってば。ウチラはアンタが心配なんだよぉ〜?」
「でも、魔剣なんて元々存在しない犯罪者で………… 」
「これは命令だぞー。大事なことだから先生2回言いましたー。3度目は怖いぞー」
煙草に火を付けて、ふぅー。煙を白雪の顔に吹き掛けた。おい。
「は…はい。分かりました」
教務科からは時々こういった警告が生徒へ出されることがある、のだが…実際誰かが襲われたことは殆ど無い。
つまり、これは教務科の過保護っていうワケで。
期待の星であるA・Sランク武偵には万が一でも問題があってはいけない。それを成す為のボディーガードを付けろ、という命令なのだろう。
白雪も可哀想だな。大人の都合に振り回されて。
―ガシャン!
「わっ!?」
いきなりアリアが―通気口の金具を蹴破り、下へと飛び降りた。 開口一番。
「そのボディーガード―あたしがやるわ!」
「ちょっ……何言って…!」
タッ。俺も喋りながら仕方なく
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