暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~Summons of the honor student~
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
か。

通気口から、内部を伺うと―尋問科(ダギュラ)の綴先生と白雪で、話をしている最中だった。

「星伽ぃ〜。お前最近、急ぅ〜に成績が下がってるよな〜…………」

ふぅ〜。と煙草?の煙を輪の形に吹いた綴は、黒いロングコートを着ているのだが……その着方がだらしない。
腰にはホルスターに入っているグロック18がガンモロ(命名:アホの武藤)している。
それにコイツ―ヤバそう、じゃなくてヤバい。
目がいつも据わってるし、年中ラリってるんじゃ?それにその煙草。明らかに市販のじゃないだろ。国内で吸って大丈夫か?

綴は黒くて薄い革手袋の手で、煙草?を灰皿に押し付けた。

「まぁ、ウチラとしては勉強なんてどぉーでも良いんだけどさ」

それが教師のセリフか。

「なに…………えーっと……あ、あれ。変化。変化は気になるんだよね」

コイツ、見た目は年中ラリってるような危ない女だが―実はある一点において、非常に有能な武偵だ。

―『尋問』

綴に何をされるかは不明だが、尋問されたヤツラは皆、その後綴を女王だとか神だとか崇め讃えるらしい。
怖っ…

「ねぇー…………単刀直入に聞くけどさぁ。もしかして星伽―アイツにコンタクトされた?」

魔剣(デュランダル)、ですか」

魔剣。その言葉に俺とアリアが眉を動かす。
周知メールで聞いたことがあるだけだが―超能力を扱う『超偵』を狙う、誘拐魔。
だが、その存在こそデマだと言われて等しく、魔剣を見た者は1人もいない。

「それは……ありません。ですが……魔剣がいたとしても、私ではなくもっと優秀な超偵を狙うハズですから 」

「星伽ぃ〜もっと自分に自信を持ちなよぉ。何度も言ったけど、ボディーガード付けろってば。ウチラはアンタが心配なんだよぉ〜?」

「でも、魔剣なんて元々存在しない犯罪者で………… 」

「これは命令だぞー。大事なことだから先生2回言いましたー。3度目は怖いぞー」

煙草に火を付けて、ふぅー。煙を白雪の顔に吹き掛けた。おい。

「は…はい。分かりました」

教務科からは時々こういった警告が生徒へ出されることがある、のだが…実際誰かが襲われたことは殆ど無い。
つまり、これは教務科の過保護っていうワケで。
期待の星であるA・Sランク武偵には万が一でも問題があってはいけない。それを成す為のボディーガードを付けろ、という命令なのだろう。

白雪も可哀想だな。大人の都合に振り回されて。


―ガシャン!


「わっ!?」

いきなりアリアが―通気口の金具を蹴破り、下へと飛び降りた。 開口一番。

「そのボディーガード―あたしがやるわ!」

「ちょっ……何言って…!」

タッ。俺も喋りながら仕方なく
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ