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提督はBarにいる。
変わり揚げでマンネリ脱出?・その1
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お好みで。

 さて、作っていこう。このレシピのポイントは何と言っても衣だ。パン粉ではなく製菓用のスライスアーモンドを表面に付けて揚げる事で、魚の鱗のような見た目とパリパリとした食感、そして揚げたアーモンドの香ばしさ……五感で楽しめるメニューになる。ささみは筋を引き、2〜3等分になるように削ぎ切りにして酒と生姜汁を揉み込んで10分程置いておく。

 ささみを漬け込んでいる間に繋ぎの衣を準備するぞ。薄力粉、片栗粉、水をよく混ぜておけばOKだ。 

 ささみの水分を軽く拭き取ったら、予め作っておいた繋ぎの衣にくぐらせ、スライスアーモンドをまぶし、取れないように軽く押し付ける。

 揚げ油の温度は少し低めの160℃。高い温度で揚げると油分の多いアーモンドは焦げやすいからな、注意が必要だ。揚げ油が温まったら、アーモンドが剥がれないように静かに油に入れて、焦がさないようにパリッと揚げて油を切っておく。

 お好みで千切りキャベツやトマト、カットしたレモン等を添えて、盛り付ければ完成。




「ホイ出来たぞ、お次は『ささみのアーモンド揚げ』だ」

「おっ!今度は見た目が変わってるな……何を付けて食えば美味いんだ?提督」

「ん〜……ソースだと折角のアーモンドの風味が掻き消されちまうからなぁ。山椒塩なんかいいかもな」

 そう言って俺は粉山椒と塩を同量混ぜ合わせた山椒塩を天龍に出してやる。受け取った天龍は小皿に山椒塩を取ると、アーモンド揚げを1つ摘まんでチョイチョイと塩を付けてかぶりつく。歯が衣に当たった瞬間、パリパリパリパリっと小気味良い音が響く。そして香ばしい香りが口一杯に広がり、淡白なささみの味を引き立てる。そしてその味が残っている内にすかさずビール。

「美味ぇ!」

 それだけ叫ぶと無我夢中とはこの事だ、と言わんばかりの勢いで食べ進める天龍。ちなみにだがこのアーモンド揚げ、肉だけでなく淡白な白身魚のフライなんかにも向いている。普通のパン粉のフライに飽きてきたら、目先を変えるのに試してみるのも良いだろう。スライスアーモンドは大概のスーパーの製菓コーナーを探せばあるはずだから、それほど苦労せずに見つけられるだろう。
 
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