第5章:幽世と魔導師
第138話「前世の因縁」
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「なっ…!?」
「……悪いわね悪路王。無駄な戦いを避けるためにも、介入させてもらったわ」
「好きにしろ。吾とて、好き好んで戦っていた訳でもない」
やけくそになったのか、再び斬りかかろうとする神夜。
そこへ、鈴が割り込んでその攻撃を防ぐ。
キィン!
「……ふぅ、魔導師と言うのは、こうも血の気が多いのかしら?まったく…」
「な、なんで庇ったりなんか……」
「味方を庇うのは当然でしょう。悪路王、今度こそ戻ってていいわよ」
「そうか」
今度こそ悪路王は再び鈴の右目に憑いた。
それを見て、神夜はさらに驚く。
「さて、私達からすればいきなり勘違いして斬りかかってきた事になるんだけど……そこの所、どう説明するのかしら?那美との知り合いらしき人?」
「っ……あ、あいつは妖だ。今日本を脅かしている妖の一人なんだ!だから、倒そうとするのは当然だろ!?」
「それが早とちりだって言うのよ。まったく……那美、魔導師はこんな奴ばっかりなの?」
「えっ!?え、えっと……あまり詳しくはないけど、そんな事ないと思うよ?退魔士と同じで一長一短だと思うけど……」
「あー、なるほどね……」
那美の言葉を聞いて、再度溜め息を吐く鈴。
とりあえず、どうこの場を収めていこうか思考するのだった。
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