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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三話 裏切りが勃発しました。
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れば噴飯ものでしかない。自らの理想を実現するために民を利用するだけ利用しているに過ぎない。奴が気にかけているのはキルヒアイス、アンネローゼ、それだけなんだ。他はどうでもいいと思っているだろう。」
「じゃああなたの親分はどうなのよ?ブラウンシュヴァイクが民衆の為に改革に励むとでも思っているの?」
「ブラウンシュヴァイク等は傀儡にすぎん。時機を見て始末し、俺が実権を握るはずだった。・・・そう、思っていた。」
ベルンシュタイン中将は視線を床に落とした。
「だが、そのような事はどうでもいい。一つ言っておく。俺はラインハルトに与するつもりはない。大は奴の進めようとする理想は民衆にとって幸福なものではない。小は・・・・奴は俺の父親を見殺しにしたからだ。」
4人ともはっと彼の顔を見つめた。
「・・・・・ハーメルン・ツヴァイ、奴が初めて一介の指揮官として指揮をした駆逐艦だ。その駆逐隊は奴が乗っていた一艦を残して全滅した。・・・俺の父が乗っていた艦もろともな。」
「・・・・・・・。」
「奴が英雄ならば、皆の敬愛に値する人物ならば、何故駆逐隊もろとも救えなかった!?警告を発することはできたはずだ!!だが、奴はそれをしなかっただろうが!!父は虫けらのように死んでいった。それは、奴がそれに値しない人間だったからこそ起こった結果なんだ!!」
「・・・それがあんたのラインハルトへの憎悪の理由か。」
ティアナがベルンシュタインをにらみながら言った。
「結局そういう事なのね。大義だのなんだのと言ったところで、結局は家族を同盟軍に殺されたその恨みをラインハルトにぶっつけるのが目的なだけ。逆恨みもいいところだわ。」
「黙れ!!貴様などに何がわかるか!!父は、俺の父は――。」
「だったら一つ教えてあげるわ。あの時、あの駆逐艦に乗っていたのはラインハルト、キルヒアイスだけじゃない。私、そしてフィオも乗っていたのよ。」
ティアナ!とフィオーナが制したが、もう手遅れだった。
「なに!?」
ベルンシュタインの眼が殺気を帯びて4人を見据えた。
「あの時の光景をあなたに見せてやりたかった。皆必死だったのよ。ラインハルトも含めて他人の艦に口出しをする余裕も時間もあの時にはなかった。ついでに言えばあの時ベルトラムが足を引っ張ることがなかったらもしかしたら警告もできたかもしれないけれど、でも、そんなことは夢物語だわ。もしあんたがあの時あの立場になっていたら、私たちと同じことができたかしら?」
間髪入れずに伸びてきた手をティアナはひねりあげた。ベルンシュタインは苦痛を感じたはずだが、それよりも憎悪の光の方が強かった。ギシギシという骨がきしむ音が今にも伝わってきそうなほどだった。
「やめて!折れてしまうわ!」
フィオーナが止めさせた。ティアナはベルンシュタインを突き放すようにし
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