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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三話 裏切りが勃発しました。
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どうするの?あなたは責任を取れるかしら?』
「そうなる前に止め立てします。私たちであればそれが出来るはずです。」
イルーナはかすかに首を振った。
『あなたの長所はその優しさだけれど、この場合はそれが短所にもなりうる例ね。』
なっ!とフィオーナは声を上げそうになった。自分の弱さや短所はよく自覚しているけれど、ここでそのような事を面と向かって言われるとは思わなかったのだ。
「私が彼を助けようとするのは、ローエングラム王朝のためです!これまで帝国は民衆に対して苛烈あるいは無関心すぎました。それを払しょくするためにも慈悲と寛容が必要だとは思いませんか?」
「それは限度という物をまるきり理解していない言い方よ。どのような極悪人であってもあなたの言う慈悲と寛容ですべて許そうというの?」
「違います!」
「違わないわ。あなたの理想を体現すれば、全てそうなるはずよ。・・・・どのような結果を生むか、わからないあなたではないでしょう?何故そこまでベルンシュタインに固執するの?」
「一度は機会を与えたいからです。今回の戦いは双方ともにかなりの犠牲を出しました。その犠牲を目の当たりにしてなおラインハルトを倒そうというのなら、更なる犠牲が増えるだけ。私も彼の処断には同意します。でも!!」
フィオーナは切なそうな顔で教官の顔を見上げた。
「一度の機会も与えられず、処刑される・・・・あまりにも無情だと思わないのですか?」
「・・・原作のファーレンハイトの例に倣おうというの?言っておきますけれど、ファーレンハイトは清廉な人柄だったからこそラインハルトも彼を受け入れたのよ。ベルンシュタインとはあまりにも違うわ。」
イルーナは端正な顔を心持改めて、フィオーナの顔をまじまじと見つめた。
「あなた、一体どうしたというの?」
「教官こそ!彼にジェニファー教官を殺されたことを根に持っていらっしゃるのではないですか?」
ぐっ、という音がディスプレイ越しに伝わってきた。
「・・・・あなたこそ、ジェニファーの死を昇華させようとしているのではないの?彼女の死は無駄ではなかった、ベルンシュタインすらも味方にしうる原動力となった、そういう結末に持っていきたいのではないの?」
今度はフィオーナが詰まる番だった。そのような事を思ったことはなかったが、そういう心情が心の中でなかったとは言い切れなかったからだ。
「・・・・お互い少し沸騰してしまったわね。」
しばらく無言の時間が続いたのち、元指導教官が口火を切った。
「・・・・ごめんなさい、教官。」
フィオーナは頭を下げた。イルーナはもう一度と息を吐いたが、そこには苦笑交じりの色が入っていた。
「あなたは昔からそうだったわね。・・・・いいでしょう。」
フィオーナは顔を上げた。
「あなたの言う通り、彼に一度だけ機会を与えるこ
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