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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十一話:手向けの花は炎の様に
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解らんがサーベルトとやらもまた、ワシ等にドルマゲスを倒せといているようじゃ。ふむ……彼の想い……決して無駄には出来んな! これでまた一つ、ドルマゲスを追う理由が増えたと言う事じゃ」
ドルマゲスを追う……ドルマゲスを倒す!?
そうよ……兄様の敵は分かった。
彼等がドルマゲスを追うのなら、私も一緒に追う。そして倒すのよ!
「それじゃワシは馬車で待っておるぞ」
「何だあのオッサン? アイツがこの嬢ちゃんを心配して後を付けた所で、何の戦力にもならないだろうに?」
緑の魔物がこの場から居なくなると、リーダー(金髪)が不貞不貞しい態度で
先刻
(
さっき
)
の緑を貶し出す。
「さて、お嬢ちゃん……流石に俺等が盗賊じゃない事は解ったよね?」
「ええ、ゴメンなさい……
先刻
(
さっき
)
の事は後でちゃんと謝るわ……でも今はお願い、一人にしてほしいの」
涙でボロボロの顔を見られたくない私は、話しかけられても顔を上げる事なく会話を続けた。
「……解った。俺等は先にリーザスの村へ帰るけど、嬢ちゃんも気を付けるんだぞ」
私の勘違いで一方的に攻撃したのに、私の身を心配してくれるリーダー(金髪)等。
本当に後で謝らなければ……
リーダー(金髪)等も居なくなり、一人リーザス像の前で泣いていたが、そろそろ帰らなければ拙いだろうと思い、お腹に力を入れて立ち上がる。
すると塔の外から、
先刻
(
さっき
)
の連中の声が聞こえてきた。
「アハト君等は先に帰っててよ」
「ウルフさんは帰らないんですか?」
先刻
(
さっき
)
の連中が丁度塔の出口に着いたのだろう。今後の行動を話し合っている……
「俺は
先刻
(
さっき
)
の嬢ちゃんを待つよ」
「やっぱり一人で帰らせるのは心配ですか?」
あれだけ一方的に攻撃されてても、私の事を心配してくれている……
「心配つーかさぁ……おっぱいデカかったじゃん」
胸? 胸の大きさが何だって言うの?
「胸が大きいと心配なんですか? 意味が解らないんですけど……」
「いや心配なんじゃなくて、悲しみに暮れてる女性って落としやすいんだよね。口説くなら今じゃねーかなって」
「……最低な思考回路ですね。親族を失って悲しんでる女性を、胸が大きくて好みだからって口説こうと考えてるんですか?」
サイテーだ……あの金髪、心底最低だ!
「まぁ良いから行けよ、お前等は。貧乳好きには関係ないだろ!」
「はぁ〜……行きますよ。でもリュリュさんに言い付けてやりますから! またグチグチと文句を言われるが良いです」
リュリュ? あの金髪の彼女かしら……
「言えば良いさ。このテクニックは、あの女の親父から教わったんだからな!」
「やれやれ……」
如何やら金髪以外は村へ帰った様で、また静寂がリーザスの塔を包
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