第32話 総統は辞めても、アイドルは、やめられない! Ev14
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いいのでしょうか?
たしかに第三帝国が滅び同盟国に亡命すれば総統という立場ではいられなくなるでしょう。
けどファンがいる限りアドルフ総統は、いえレーティアは、
世界中の何処でも最高のアイドルとして存在し続けることができるのです!」
ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…
「国民の皆さん、ドクツは国家の土台を破壊され、いばらの道を歩まねばなりません。
私は、この困難な道のりに背を向ける気はありません。
もし、国民が私を必要とするならば、私は職務にとどまり、全力を尽くす覚悟です。
だが、去れと命じるならば、それに従うのも、祖国への奉仕と信じます」
「総統代理としてレーティアの亡命とエイリスへの無条件降伏を提言します。
賛成の方は声を、レーティアに届く、大きな声を、お願いします!!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!
ベルリン星域の全土が悲鳴のような絶叫、大きな歓声に包まれる。
第三帝国の国民はゲッベルスの提案を承認したのだ。
ゲッベルスは何処かの新世界の神のように「計画通り」と心の中で呟く。
「ありがとうございます! 今夜がドクツ第三帝国、最後コンサートです!!
けどレーティア・アドルフの解散コンサートではありません!!
アドルフは、総統を辞めて普通の女の子に戻りますが、皆さんのアイドルのままです!」
「ジーク・ハイル! ハイル・アドルフ! ジーク・ハイル! ハイル・アドルフ!」
「ジーク・ハイル! ハイル・レーティア! ジーク・ハイル! ハイル・レーティア!」
「ありがとうございます。コンサートの途中ですがレーティアは亡命させます。
これからは今夜のために事前に準備していた
今まで公開されたことのない数々のプライベート映像を用意しています。
曲に合わせて皆さんは最後までお愉しみ下さい♪」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!
ゲッベルスが舞台裏に下がると入れ替わりにシャーリー・アキが現れる。
「少し湿っぽくなっちゃけど、まだまだ楽しい時間は続くよっ♪
レーティアちゃんの代表曲『恋の電撃戦〜ブリッツクリーク〜』歌わせてもらいます!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!
消費者にゆっくりと思考する時間を与えてはいけない。
次々と商品やイベントを繰り出して情報の洪水に溺れさせるのだ。
コンサートが終わってもアンコールは鳴りやまない。
最後にはシャーリー・アキに舞台に引っ張り上げられたグレシア・ゲッペルスも加わり、
レーティア・アドルフの映像と声に合わせ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ