第四十二話 妹達の誤解その二十一
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「それはいいことよ」
「そうですか」
「おみちにいたら色々な人とお会いするから」
それもいつもです。
「だからね」
「人見知りしないのはいいことですね」
「そうよ」
こう阿波野君に答えました。
「それはいいことよ。じゃあとにかくね」
「はい、先輩のお父さんとお母さんが帰られたら」
「またお話してね」
「そうさせてもらいますね」
相変わらずの何の悩みもなさそうな能天気な笑顔でした。
「さっきはお会いしただけでしたが」
「じっくりとよね」
「お話させてもらったら」
阿波野君がこう言うと妹達がここで、でした。
「はい、是非そうしてください」
「お話して下さい」
「それでお互いよく知って」
「お姉ちゃんとだけでなくて」
「何でそこで私が出るのよ」
また名前が出て来たので変に思いました。
「今回私ばかりじゃない」
「まあまあ」
「そこはおいおいわかるからね」
「わかるって何よ、けれど」
思いなおして阿波野君に言いました。
「お父さんとお母さんともね」
「はい、じっくりとですね」
「お話してね」
このこと自体は何も悪いことはないのでこう告げました。
「そうしてね」
「そうさせてもらいますね」
「あと親戚のお家に泊まってるのよね」
私はこのこともです、阿波野君に聞きました。
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