第十一幕その二
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「和歌を詠んでもいいんだ、前に相撲部の臨時監督もさせてもらったけれど」
「あっ、相撲もだよね」
「あれも日本の神様と関係深いんだよね」
「神道の行事でもあってね」
「お塩も撒くし」
「そうした行事でもあるね」
「そうだよ、そうでもあるんだよ」
お相撲もというのです。
「あちらもね」
「それでも普通だったよね」
「クリスチャンの先生が監督さんになってもね」
「皆何も言わなかったね」
「これまで色々な神社やお寺も行ってるけれど」
「何か言われたことないよね」
「一度もね」
皆が覚えている限りそうです。
「明らかに外国の人でも」
「先生が参拝したりしてもね」
「日本の人言わないよ」
「お相撲の時だけじゃなくて」
「キリスト教が唯一の宗教でも神様でもないからね」
日本ではです。
「そこが違うしね」
「そうだよね」
「それで和歌もいいんだよね」
「これも神事であることがあるけれど」
「先生が詠っても」
「来る者は拒まずだね」
日本の宗教はとです、先生は言いました。
「だから和歌も詠っていいんだよ」
「そういうことだね」
「じゃあ明日の和歌会もだね」
「来る者は拒まずで」
「やっていこうね」
「そういうことだね、ただ今回は神事の面もあるけれど」
それでもというのです。
「催し、楽しみというものだよ」
「だから希望する人は誰でも参加出来て」
「それで詠えて」
「お茶も出て」
「それで飲めて」
「お茶も楽しみだね」
「うん、お茶は大好きだからね」
先生の大好物です、今や紅茶だけでな日本のお茶もです。だからこちらも楽しみにしているのです。
「是非飲ませてもらうよ。ただ平安時代お茶は滅多になかったよ」
「あっ、高くて」
「その頃はお茶よりずっと高くてね」
「その頃はむしろお酒を飲んでいて」
「お茶じゃなかったね」
「お茶が普通に飲まれる様になったのは大体安土桃山時代からでね」
あの千利休が出た頃からです。
「江戸時代にはおおっぴらにね」
「飲まれる様になって」
「それからだったね」
「イギリスでもお茶が飲まれる様になったのは比較的最近だったしね」
「皆が飲める様になったのは」
「お茶は特別なものだよ」
先生はこうまで言いました。
「これが完全に飲まれる様になったのは本当に最近でね」
「日本でも江戸時代からね」
「平安時代にはなくて」
「その頃は歌を詠ってもだね」
「お茶は飲んでいなかったわね」
「お酒をよく飲んでいたね」
当時の和歌会ではです。
「今度の和歌会も出るけれどね」
「じゃあ先生どっちも飲めるね」
「お茶もお酒も」
「そっちも楽しんでね」
「是非ね」
「そうさせてもらうよ、けれど第一は和歌だね」
そちらが主
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