第四十八話 ワイン飲み逃げ
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その前職業を考慮した仕事が与えられていた。
無事移住した帰還兵達の家族と帰還兵がのんびりと生活を楽しんでいた。
其処で各家庭のTVに皇女殿下のお言葉が流された。
皆緊張していた。
『親愛なる我が臣民の皆々、我が領地ローエングラムへようこそ、
不便かも知れませんが、此よりこの地で元気に過ごして下さい』
老人などは手を合わせて拝んでいる。
此処では皇帝陛下と皇女殿下は敬愛の対象である。
今回の報道を見て多くの兵や家族が今更ながらに同盟に対しての憤りを見せ、
再志願への道を心に決めたのである。
■フェザーン
フェザーンでは、中継貿易していた酒の値段が一時的に暴落したのは、
同盟が酒をちょろまかしたのかと言う事が判り、
何人かの独立商人達が儲け損なったとじたんだ踏んで悔しがっていた。
放送自体同盟では流れないだろう、間違えなく検閲されるはずだ、
其れを利用して同盟の政治屋から利権の一部をちょろまかそうと考える者、
戦争が激化すればまた儲かると算段する者などがいた。
自由惑星同盟高等弁務官ラファエル・ラ・フォンテーヌは非常に慌てていた。
折角の帝国との蜜月が僅か数ヶ月で壊れてしまう、何処の馬鹿だ!
諜報員については仕方がないどちらも行っていることだ、其処を突けば何とか成るはずだ。
しかしお前等が抜き取った物は普段お前等が横流ししている物資とは物が違うんだ!
皇帝の財物だ、そんな物を盗めば皇帝の横っ面を張り倒したのと同じなんだぞ。
帝国じゃ皇帝の財物の横領犯は国事犯だぞ、お前等は其れを判っていない。
このままだと大変な事になる、ハイネセンへ早急に報告しなければ。
■自由惑星同盟 ハイネセンポリス 最高評議会 最高評議会議長 ディオニシオ・エンリケス
帰還兵を監視する為取りあえず惑星ネプティス、カッファー、パルメレントの警備隊へ編入をすると、統合作戦本部及び情報部から連絡が有った、
兵達は名誉の帰還として其れなりに優遇を受けたはずだ、
あれだけ我々が苦労したのだ、感謝されて当然なのに、
上官に対しての反抗や我々に対しての不平を言う物が居る、
ああいう者が諜報員の可能性が高、厳しく監視するべきだ。
一服後にフェザーンから緊急報告が入った、
慌てているのかフォンテーヌは挨拶も録にしない、
堅物の割には何を遣っておるんだ。
「フォンテーヌ君どうしたのかね?」
『議長大変な事が起こりました』
「自治領主でも死んだのかね、それとも皇帝が死んだか」
『冗談はよして下さい!』
「君その口の利き方は何だね!」
『帝国で大変な放送が流されたのです』
「ほう、それはなにかね?」
『放送を送りましたので見て頂ければ判ります』
全く何を慌て
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