暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「冬寂月」

[8]前話 [2]次話



 日は弱く

  色も褪せにし

   冬の野に

 想ふ侘しさ

  つもりけるかな



 日は弱々しく…眺めても枯れ果てて色褪せた野原しかない…。

 そんな冬の野原を眺めても…この想いは埋まらず…


 ただ…侘しさだけが雪の代わりに積もってゆくようだ…。



 夢でさへ

  逢ゑぬこの身を

   嘆きけり

 覚めても変わらぬ

   憂き世なりける



 夢でもあの人に会えないと嘆いている…。

 そうして淋しさに目を覚ましため息をつけば…あぁ、この世は憂いばかりなのだなぁ…と、虚しさにまたため息を洩らす…。


 寝ても覚めても憂いばかりならば…一体、どうしたら良いのだろうな…。




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ