第30話 ドクツ第三帝国“伝説の"解散コンサート Ev12
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「そうね。伏見、貴方もドクツまで来てくれてありがとう。直接会うのは初めてね。
ドクツ第三帝国宣伝相ゲッベルスよ。書類上では今でも総統代理となっているわ」
「グーテン ターク、軍令部総長の伏見空です。このたびは武官としてではなく、
大日本帝国の欧州星海域特命全権大使としてやってきております」
「ごめんなさいね。私たち第三帝国の後始末までお願いすることになって」
「いえいえ。お気になさらないで下さい。
著名な美人プロデューサーと、華やかな欧州を舞台に
一緒に仕事ができるって楽しみにして来たんですよ?」
「それは光栄ね。そう、私が敏腕Pのグレシアよ。
最初にロンメル元帥から聞いてた人物像とは随分違うけど、
貴方は約束通りレーティアを助けにドクツまでやってきてくれた。信頼しているわ」
「はい。私の出来ることであれば何でも力になります」
「ん? 貴方、今、何でもするって言ったわよね?」
プロデューサーの鬼と化したゲッベルスが伏見の身体を、
獲物を見つけた野獣ような眼光でねっとりと睨みつける。
「えっ……いや外交だけでなく……軍事の面でも、ご協力もできるかと?」
「そう、軍事も人手が足りないのよ。とても、ありがたいわ!
でも一番大事なのはドクツ国民に降伏を納得させるイベントの開催なの?
さっきまでドクツ第三帝国の解散コンサートで流すPVを、
レーティアに協力してもらって撮影してたんだけど、
やっぱり映像だけだと淋しいと思っていたのよッッ!!」
「あ、それでアドルフ総統の目が……(察し)」
「私は前々から伏見は欧州でアイドルとして通用すると思ってたのよ!
さっそく私がプロデュースしてあげるわ! さ、行くわよっ!!」
「えっ……ちょっ、それだけは……そんなの聞いてないよ(ドン引き)」
「伏見、貴方のことは生涯忘れません……頑張って下さい。Viel Gl?ck.」
「ちょっ、デーニッツ提督! た、たすけてぇぇえええ――」
「女々しいわよ! 貴方が何でもするって言ったんだから諦めなさい!」
「いやぁぁぁああああ」
「私と契約して魔法少女になるのよ!」
「こうして悪魔は女宣教師の手によって討ち滅ぼされた――そう、ベルリンの地で。
アウフ ヴィーダーセーエン、伏見」
デーニッツは現実から目をそらし、アドルフ総統を連れて日本へと向かう。
敏腕Pグレシアは少女の願い事を一つだけ叶えてくれる魔法の使者だと言われている。
レーティア・アドルフも彼女との契約によってドクツの総統になることができた。
しかし願い事
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