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チェロとお味噌汁と剣のための三重奏曲
9. あなたに気持ちを届けたくて
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真っ赤に染まった。

「ぶふッ……」

 背後から聞こえる、ロドニーさんが吹き出した声に、僕の頭が再び怒りに震える。

「いや、逃しませんよロドニーさん」
「ビクゥッ!?」
「みなさんもです」
「「「「ドキィイッ!!?」」」」
「今日は説教フルコースを覚悟して下さい」
「「「「「ガクガクブルブル……」」」」」

 こんな調子で、鳳翔さんへの告白は、なんとも締まらない形で、幕を閉じた。

 ……でも、まぁいい。僕は鳳翔さんに、気持ちを伝えられたから。

 ……鳳翔さんが、僕の気持ちを、キチンと受け止めてくれたから。

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