暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1912話
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してくれませんか?』といった風になる感じだ。
 あくまでもニュアンス的な問題だから、決して間違っているという訳じゃないのが、何とも言いづらい。
 それでも、大体何と書けばいいのかは分かるので、他の生徒達に比べれば、かなり有利なのは間違いないのだが。

「だから、そこに入るのはeじゃなくてsでしょ」
「え? そうだっけ? えっと……ああ、そう言えば何か前にもそんな事を言われたような覚えがあったような、なかったような……」
「あったわよね?」

 じっくりと力を込めて告げるゆかりに、順平は何度も頷く。
 今のゆかりに逆らえば、どのような目に遭うのか……それをしっかりと理解しているのだろう。
 まぁ、ペルソナ使いとして、ゆかりは順平のかなり上の存在だ。
 桐条達のチームでゆかりと戦えるのは……やっぱりペルソナチェンジという能力を持つ有里だけだろう。
 ゆかりのイオは、雷系の魔法に弱い。
 であれば、雷系の魔法を使えるペルソナを使えば、有利に戦える筈だ。

「そう言えば、有里は今日急いで帰ったけど、何でだ?」
「さぁ? 別に同じ寮だからって、ゆかりッチとアクセルみたいに、いつも一緒に行動してる訳じゃないし」
「……どうやらもう少し厳しく教える必要があるみたいね」
「じょ、冗談だって、冗談! だからゆかりッチ、お慈悲を!」

 そんな漫才をやっている2人を見ていると、不意に友近が口を開く。

「そう言えば、友達から聞いた話だけど、今日の昼休みに有里は何か女の揉め事に首を突っ込んでたみたいだぜ?」
「揉め事? ……ああ、だから来るのが遅かったのか」

 にしても、揉め事か。一体どんな揉め事に首を突っ込んだのやら。
 有里なら特に大きな問題にもならないと思うけどな。
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