ペルソナ3
1912話
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じゃあ、2対2な。俺が審判やるから」
そう言って、俺に挑戦状を叩き付けてきた男の友人が、ボールを手にする。
それには誰も異論がなかったのか、全員が素早く準備を整えた。
そして、ジャンプボール。
向こうのチームの男と宮本の一騎打ち。
だが、運動能力という事で考えれば、宮本はかなりのものだ。
相手のジャンプを軽く上回り、そのボールを俺の方に向かって弾いてくる。
そうしてボールを取ると、そのままゴールに向かい……
「へっ、そう簡単にいかせると思ってるのかよ!」
俺に敵対心を持っている男が立ち塞がるも、その場で俺はドリブルを止めて……3Pラインの外側から、シュートを打つ。
「え?」
まさか、いきなり3Pシュートを打つというのは、男に取っても完全に予想外だったのだろう。
もしかして、俺が3Pシュートを打てるとは思ってもいなかったのか。
……いや、今まで体育でバスケをやった時に何度か3Pシュートは打って決まっている以上、それはないか。
ともあれ、放たれたシュートは綺麗な放物線を描きながらリングに向かって飛んでいき……やがてリングにぶつかる事もないまま、綺麗にシュートが決まる。
「な……」
まさか、いきなりこのようなシュートを決められるとは思ってもみなかったのだろう。
俺の前の男は、ただ唖然とした様子で視線をこちらに向けてくるのみだ。
だが、宮本と一緒にジャンプに跳んだ男が声を掛けると、すぐに我に返る。
そうして授業が始まるまではバスケをしたのだが……結局のところ、1点も向こうにやらない、完全試合となった。
体育教師が来たことで、その試合……試合か? ともあれ、試合も終わり、並ぶ。
「有里、随分と遅かったな。どうしたんだ?」
その時になってようやく有里の姿が近くにある事に気が付き、そう尋ねる。
「うん、ちょっとね。……面白くないものを見たんだ」
面白くないもの?
有里の言いようにふと疑問を抱くが、今それを聞いても、有里の性格では話すような真似はしないだろう。
もし何か手助けして欲しい事があれば、あっさりとそう言って頼ってくる筈なのだから。
という事は、何か人に言えないような事情があるんだろう。
もっとも、有里の性格を考えれば、ここで俺が無理に踏み込んでもそれを明かすような真似はしないだろう。
有里が何をどのように考えているのかは分からないが……
それでも、いざとなればこっちに話を持ってくるとは思うから、今は放っておこう。
「よーし、これからバスケの試合を行う。チームは出席番号順に5人ずつだ、いいな」
教師の指示に従い、チーム分けをする。
この教師、なんでも男が相手だと素っ気ないが、女だとブルマを履かせよ
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