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逆襲のアムロ
47話 世界が動くとき。
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* ゼウス 宙域

ジュドーらがゼウスに侵入を果たす数時間前、
アムロら混成艦隊がフロンタルのジオングとその取り巻きらと対峙していた。

アムロたちがラー・カイラム沈艦時に収容した人等は全てラー・ヤークへ避難させていた。
アムロのνガンダムの隣にジェガンに搭乗していたカイが居た。

「アムロ、お前が代表してあいつに話しかけてみろ」

そうカイからの通信が聞こえた。話すって何を話すかアムロは戸惑いながらも
フロンタルへの通信を試みた。

「我々の目の前にいるモビルアーマーとその仲間たち。武装を解除し投降をしてもらいたい」

アムロはとても陳腐ながらもごく当たり前の事を言った。カイは「上出来だ」と答えた。
すると全通信回線がいとも簡単に傍受できる、いわゆるオープンスピーカーでフロンタルが
アムロらに語り掛けてきた。

「おそらくはこれで最期であろう。今一つ尋ねたい。この状況は私が招きたかった事態であったが、それを助長させてきたのは君ら自身だ。今更ながらそれはサイコミュという言葉で全て片付けられる。そして仮に私らを打倒できてもこの事態が変わる、治る見込みもないのだよ」

「それでも!」

アムロが叫ぶ。

「それでも、為すべき事、あがなわなければ変わらないこと、それが出来るものが動くこと、だからオレたちはこの場に来たんだ」

フロンタルはノーマルスーツを着用していた。自身もこの戦いでそれなりの危険性を感じていた。
気迫を感じる。フロンタルは万全を期して挑んではいるが、現状を踏まえても万全という言葉すらナンセンスな感じがした。

「ックックック・・・」

フロンタルは自嘲していた。全てはサイコミュに頼るものであり、それは人の想いの結晶だった。
要するに例え巨大な力を行使できる自分であってもいつどんな形で転ぶかがわからないのだ。

その笑いにカミーユが反応した。

「何を笑うんですか!」

フロンタルは口に手をやり謝罪した。

「いや、済まないな。この状況にあること自体が私が原因であるが要因は君たちにあるのだからな」

「オレらが何をしたと言うんですか!」

カミーユがフロンタルに食いつく。フロンタルは再度説明した。

「全てはサイコミュに導かれてきた。それを増進してきたのは他でもない君たちだ」

一同歯を食いしばっていた。言いたいことはこうだ。
この戦争で無数の数々の人の思念を宇宙にばら撒いてきたのは自分たちだと。
その結果が地球圏の崩壊に繋がるような事態になっていると。

「サイコミュはひとの心を映す鏡の様なものだ。人の想いは世界の崩壊を願っている」

アムロが再び吼えた。

「バカな!ならオレたちがここに来た意味、想いは・・・サイコミュは世界を守ろう
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