47話 世界が動くとき。
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「そこのモビルスーツ!気をしっかり持て!」
リ・ガズィに乗っていたケーラが目が虚ろになっていたが、カイの刺激により我に返った。
「はっ!・・・くそっ、私としたことが・・・」
その隣にもう一機のリ・ガズィがケーラに寄った。
「おいおい、あんないちジャーナリストに助けてもらってどうするの?」
スレッガーだった。ケーラは悪態を付く。
「フン、この借りはあのフロンタルってやつに返してやるよ」
その様子をモニターでアストナージが見ていた。
「あいつ・・・危なっかしい」
アストナージはホッと胸をなでおろしていた。それをミリイとルーが見ていた。
「アストナージさん、ケーラさん一筋ですねえ」
そうミリイが言うとルーが首を傾げた。
「あんなメカオタクのどこがケーラさんのような凛とした女性が惚れたのかわからん」
ミリイはそれを聞いてフフッと笑った。
「ルーはこれからなのよ」
「な・・何よそれー!」
ミリイの大人びた言い回しにルーが不満だった。
フロンタルの放つ光はモビルスーツのみならず艦船にも影響が出ていた。
レウルーラの司令席に座るナナイがオペレーターからの報告に頭を抱えていた。
「前衛のエンドラ級、ムサカ級艦30隻余りが航行不能です」
ナナイが隣に座る艦長のライルを見る。
「艦長!一旦距離を」
「ダメだ。アムロらニュータイプが敷いたフィールドから外には出れん。フロンタルの放つサイコウェーブに耐えるしかない」
ナナイは椅子の手もたれを拳で叩く。ライルが話すフィールド外の様子は悲惨なものだった。
そのレウルーラにアクシズより通信が入った。メインモニターにマハラジャとガルマが映る。
「ナナイさんか、シャアは?」
ガルマがそう訊ねるとナナイは敬礼して答えた。
「最前線です、閣下」
「閣下はよせ。そうか、あいつらしいな」
今度はマハラジャがライル、ナナイに話し掛けてきた。
「我々はアクシズと共にそちらの宙域へ向かっている」
ナナイが首を振った。
「閣下、通常の行動では最早手の打ちにようがありません。ましてや通常での艦隊行動は・・・」
そのことについてガルマが答えた。
「どうやら、サイコミュの超常現象は確率に従いやすい傾向にあるようだと予測している」
「予測?・・・それは?」
「アクシズはその辺の舟よりかは壊れ難いということだ」
ナナイはガルマの言いたいことが単純ながらも理解し難かった。
「まさか、そんなことだけで?」
ガルマは肩をすくめた。
「意外にな。全艦艇をアクシズに収容したら、異常なことが無くなった。今のところだが・・・」
マハラジャ
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