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逆襲のアムロ
47話 世界が動くとき。
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ンジュへと集まってくるのがわかった。その怨念にアムロは苦い顔をしながら耐えていた。

「まだ少しだというのに・・・これ程とは。流石に壊れるな」

アムロはゆっくりとシナンジュをある方角へ共に向けていった。その行く先は地球だった。
それを見たシャアとララァはアムロを止めようとした。

「アムロ、お前!」

「いけません!それでは貴方は・・・」

アムロはその2人の言葉をある科白で断ち切った。

「・・・これはオレの仕事だ。お前たちには譲らん」

するとガンダムは加速して大気圏突入のコースを取った。

「νガンダムは伊達じゃない!」

そのガンダムの加速に呼応したかのようにパンドラボックスへ集まる怨念の量が一気に増大した。
まるで、天国へ行けなかった迷い子が唯一のルートを見つけたの如く、所謂「蜘蛛の糸」のようだった。

その様子をシャアが、ララァが見て、ララァがこう言った。

「本当は皆、恨みなんて抱きたくなかった」

シャアが続いて言った。

「迷える魂は昇華できる場所を求めて、彷徨っていたのだ」

アムロがシナンジュを押したまま突入した大気圏は七色に輝いていた。
その光をカミーユ、シロッコ、クスコ、マリオンと見ていた。4人共何故か戦いを止めていた。

「想定していた奇跡が起きたな」

シロッコがそう言うと、カミーユが同調した。

「ええ、アムロ中佐にしか成し得なかった」

クスコとマリオンはその光景を見て、フロンタルが敗北したことを悟り、武器を投げた。

「あーあ、マスター。やられちゃったか・・・」

クスコが落ち込む。マリオンも涙を拭っていた。

「そうですね。。。でも、これもマスターが望んでいたことかもしれません」

マリオンの意見にクスコが質問する。

「どういう意味よ?」

「マスターは、滅びを望んでいました。きっとそれはどんな形でも良かったのです」

クスコは複雑な顔をして首を傾げていた。

「ふう〜ん。あたしらどうしたもんだろうかねえ〜」

そうクスコが言うと、マリオンは少し笑った。

「そうですね。どうしましょうか?」

2人とも苦笑するしかなかった。

既に戦闘は終わっていた。ジオングもフロンタルのシナンジュの活動停止とパンドラボックスとのリンク切れで動かなくなり、ケーラやスレッガー、ジェリドらに撃破されていた。そしてアクシズも合流を果たしていた。

地球に突入するものが2つあった。

1つはジュドー等が乗ったゼウス。
もう1つはアムロとフロンタルのモビルスーツ。

その光景を皆が見つめていた。
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