第29話 日米英停戦交渉と元寇襲来 ターン29、30
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力の薄いカナダ、ゲイツランドを奇襲侵攻して、
ハワイ、ゲイツランドに二方面からUSJに侵攻できるようと推測しています」
「ふんっ! それこそ現実味の無い机上の空論だ!
新しいワープゲートなど簡単に見つかるものかっ!!
そんなものが簡単に発見されれば、各国の防衛計画は一から作り直しだ!!」
軍令部の幕僚達と平良の口論が白熱し、室内に緊張感が漂う。
「――っ! 失礼します。中帝国の警備艦隊から緊急連絡です」
「戸塚中将管轄の? わかった。繋いでくれ」
「東郷長官、南京モン星域に艦隊が侵入してきましたッ!! 増援をっ!!」
「南京モンだと? 北京はどうなってるッ? まさかソビエト軍か?」
「そんなっ! ソビエトとは不可侵条約を結んでいるはずでは?」
「伏見総長の指示で司令部でも最悪の事態を予測していたが、
やはりドクツの次は日本か……しかし想定より早いぞ」
報告を聞いた司令官、幕僚達が騒ぎ始める。
「い、いえ、違います。ソビエトではありません!!」
「銅鑼の音が鳴り響き、未発見のワープゲートから敵艦隊が侵入!」
「幻聴だ! 宇宙空間で銅鑼の音など鳴り響くはずがない!!
未知のワープゲートからの侵略も君の幻覚だッ!!」
ごわ〜ん ごわ〜んごわ〜ん ごわ〜ん ごわ〜んごわ〜ん
観測衛星の映像と共に宇宙空間に銅鑼の鳴り響く音が聞こえてくる。
「ばっ、ばかなっ……ありえん……そんなこと……まさか……」
吠えた平良が口をパクパクさせて泡を吹きだしそうに呟く。
「惑星北京、惑星南京モンはすでに占領されています。
旧式艦では太刀打ちできない様子。制宙権を掌握されて降伏しました」
「少なくとも第一世代艦隊以上の技術を持つ国か」
「ア・バオワ重慶にも敵艦隊が侵入している模様です!」
「敵は大将は元-ゲン-の鬼畜王ランス・ハーンを名乗っています!」
「内務省の調査室が歴史書から推測し未確定地域をモンゴルと呼称。
統一宇宙歴前に神風によって撃退したと言われる元寇の再来です!」
慌てふためく海軍総司令部に次々と通信が飛び込んでくる。
「重慶では略奪が発生している様子で、
陸軍が地上戦で応戦しております!」
「制宙権を掌握してからの市街戦だと!?
馬鹿かっ! そいつらは戦時国際法を守る気はないのかっ!?」
陸軍長官の山下利古里が悲鳴を上げる。
悲惨を極めた第一世界次大戦では、
制宙権を掌握してから惑星上に対するCBR兵器の使用が行われた。
惑星外からの惑星上攻撃に対して地上兵器で抵抗できる手段など殆どない。
核レーザー兵器による電磁波パルス攻撃だけでも、
通信衛星、
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