第29話 日米英停戦交渉と元寇襲来 ターン29、30
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九割近い成功率を聞いて平良は自信満々に何度も頷く。
「しかしシカゴX、ワシントンと奥に侵入するほど成功率が半減します。
Af作戦はワシントン侵攻まで考慮すれば極めて成功率の低い作戦です」
「後方部では兵站計画が甘いと判断し、Af計画の見直しを要請しました」
「第七艦隊で行った図上演習では勝率は99.9%だっっ!!
兵站もすべて現地で強制的に徴用して調達すれば良いではないかっ!」
散々な報告を受けた平良が激高する。目が血走ってしっている。
「ほわわ。 ver1.02にアップデートしてない? データがいいかげん?
各艦隊司令部が自主開発の独自アプリで行っていた図上演習は、
伏見総長によって軍令部で厳しくチェックするようになりましたよ? よよ?」
軍令部で図上演習プログラムの開発にも関わっている
情報参謀兼任の小澤が仕方なく突っ込む。(*-ω-)。o○(ホカニダレカツッコンデ)
「ごほんっ、いずれにせよ、図上演習はあくまで予測でしかありません。
戦場では予測通りに行かないこと、不確定の非常事態が常に起こりうるのです」
小澤の煽りを巧みなスルースルキで流し発言する平良。
入院から復帰した平良は武勲も上げずに大佐→少将→中将と昇進したために
一部から“口先だけで出世した無責任男”と呼ばれて陰口を叩かれている。
平良は武勲を上げて同じ階級に昇進した変人の小澤を大の苦手としていた。
「なるほどのぉ、お前さんが言うと重みがあるわい」
山本大将が皮肉る。平良はハワイ侵攻作戦で第七艦隊を独断で動かした。
まさに予想外の非常事態を引き起こし、図上演習通りの損害を受けたのだから妙な説得力がある。
ちなみに敵艦を沈め戦果を上げたことで、持ち前の政治力を使って独断専行を有耶無耶にした。
まさに無責任男の面目躍如である。
「敵を過大評価し、必要以上に恐れるのは、大日本帝国の軍人として恥ずべき行為です!
我が軍は、連戦連勝を重ね末端の将兵に至るまで士気が高揚しております。
今こそ意気衝天、気炎万丈、神国日本の神風を世界に吹かせて回山倒海するべきでしょう!!」
平良の大言壮語に多くの提督がうんざりとした表情をする。
「あー、平良提督が気合を入れてるつーのは分かるんだけどよぉ、
もうチョット分かり易い言葉で説明してくんねぇかなー。オレは学がねーから、わかんねーよ」
田中が声上げる隣で、小澤がggrks( ´ω` )という顔をしていた。
「つまり一人一人が獅子奮迅の活躍をすれば鬼畜米英など恐る恐るに足らず!!」
「おーっ、なるほどな。ま、そうだよなー。
相手が日本を舐めてメンチ切ってきたわけだから、
焼きを入れるのが、アメ
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