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レーヴァティン
第三十三話 野獣征伐その十
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「高くて険しいよ」
「下手したら途中でダウンらしいな、あそこは」
「相当な体力と気力、それにコンディションが整っていないと」
「登れないか」
「あそこはね」
 そうした山だというのだ。
「まあおいら達なら皆平気だけれど」
「富士山でもか」
「うん、それにこの山も」
 ブロッケン山もというのだ。
「頂上まで登られるよ」
「そうか、じゃあな」
「まだモンスターも出るけれど」
「行くか、空気が薄くなってもな」
 山を登っていけば自然とそうなる、元々この島の空気は普通の濃さで息苦しくはない状況であるがだ。
「先に進むか」
「そうしようね」
「空気も薄くなるよな」
「頂上まで行けば」
 その高さになればというのだ。
「結構ね」
「やっぱりそうか」
「富士山程じゃないけれど」
 淳二はまたこの山を話に出した。
「それでもね」
「頂上は空気が薄いか」
「そこは注意してね」
「それでモンスターも出て来るか」
「まだね」
「グリフォンが出てもキマイラが出てもやってやるさ」
 久志は笑って淳二に述べた。
「もっとえげつないのが出て来てもな」
「ドラゴンとか」
「ああ、若し出て来てもな」
 さっき話に出した脅威そのものと言っていいモンスターでもというのだ。
「やっつけてやるか」
「そうしましょう」
「それじゃあな」
「そしてね」
 淳二は言葉を変えた、そして言うことはというと。
「御飯もね」
「それな」
「モンスターが出て来たら倒して食べる?」
「そうするか」
「それならさっきの蛇なんかね」 
 ジャイアントバイパー、あの有毒の大蛇はというのだ。
「実は結構おつな味なんだよ」
「ああ、爬虫類だからな」
「鶏肉みたいな味がしてね」
「美味いんだな」
「そうなんだ、他にも鳥のモンスターも出るから」
「そういうのが出て来たらか」
「やっつけてね」
 そうしてというのだ。
「お金にならずに残ったなら」
「そいつを食うか」
「食べるか若しくは」
「食いきれなかったらな」
「保存食にするか」
「そうしていくか」
「頂上まで結構な時間がかかるから」
 そこまで登ろうと思えばというのだ。
「一泊はするよ」
「そんなにか」
「一晩歩けば頂上まで行けるけれど」
「それはな」
 その間ずっと歩くことを考えてだ、久志は淳二に返した。
「遠慮するな」
「身体に負担がかかるからだね」
「ああ」
 その通りだった。
「だからな」
「そこは慎重だね」
「別に無理をする状況でもないだろ」
 急いで魔術師のとことまで行かねばならない状況ではないというのだ。
「そうだろ」
「だからだね」
「ああ、急ぐことなくな」
 それでというのだ。
「一泊してな」
「そうし
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