第28話 総統救出艦隊の派遣 Ev11
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。
昔から行ってる心を落ち着かせる大切な儀式だからね。
玄関からのコール音は集中していて気づくのが遅れた。悪かったね」
「……そっ、そうですか」
きっと破廉恥な行為をしてたと疑っていた自らを恥じて
デーニッツが返事をする。
「ところで話というのは?」
「お願いです伏見総長、
私と私の艦隊を第三帝国に戻して貰えませんか?」
「そうか……レーティア総統と話をしたんだ。亡命は拒否された?」
「はい。祖国ドクツが危機を迎えているのは確かです。
しかしアドルフ総統は逆転の可能性があると……」
「パリが陥落したのは聞いた?」
「……っ! なっ、何故それを? 本国ベルリンでさえ最新報告のはず。
くっ、そうです。祖国存亡の危機なんです。じっとしてはいられません!」
「……よし、わかった。許可しよう。それじゃあ行こうか?」
「あ……ありがとうございます。伏見!
初めて貴方が悪魔ではなく、天使のようにみえました!!」
(´・ω・`)ショボン
伏見が一人で落ち込んでいると、
デーニッツが用事は済んだとばかりに出かけようとする。
「っと、待ってくれ。僕も一緒に行く」
「はい?」
「パリ陥落の報せと同時にゲッベルス宣伝相から頼まれたんだ。
総統代理の権限でアドルフ総統の救出艦隊の派遣を要請された。
レーティア総統が復帰してからも、書類上は総統代理のままだからね」
「ゲッベルス宣伝相が!?」
「印度洋艦隊司令官の権限で潜水艦隊を惑星ベルリンに派遣する。
ただし救出艦隊としてだ。戦闘参加のための出撃は認めない」
「それは分かりました。アドルフ総統を助け出します。
しかし御前会議や海軍長官の許可も無く伏見が、ベルリンに行くのは不可能では?」
「ま、たしかに総統救出艦隊の“提督”として参加するのは無理だね」
「そうですよね。だって伏見は、軍令部総長で……
印度洋艦隊司令官で、御前会議もあるし、前線外交の役割もある……」
「そ、だから“外交官”としてエイリス帝国の惑星ロンドンに行きます」
「はぁあ?」
「ドクツ第三帝国が崩壊すれば三国同盟は瓦解。
枢軸と連合という枠組が無くなる可能性があるんだ。
エイリスとは以前に日英同盟を結んでいた関係もある。
この機にロンドンに乗り込んで日英停戦交渉を行うんだ。
途中の惑星ベルリンまで潜水艦隊で僕を運んで欲しい」
「えっ? アドルフ総統の救出は?」
「ベルリンに着いたらデーニッツ提督は、
アドルフ総統を救出し、すぐに日本へ戻ってもらう。
僕は用意されたドクツ艦隊に乗り込んで、
ゲッベルス総統代行と一緒にパリを経由してロンドンへ向か
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