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エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
第27話 レーティア・アドルフの涙  Ev10
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が倒れても
 組織が動くような仕組みを作るべきだった。私のミスだ」

「アドルフ総統……」

「貿易協定の際に会ったがカンツラー・ネコヒラ(猫平宰相)も傑物だな。
 私の予想に反して世界日本化計画も
 順調に進んでるみたいだし、正直に言えば日本人の力を侮っていたな」

「そうですね。日本には優秀な提督が多くいます。
 私はラスシャラ副長、福原副長、有馬参謀の三人を、
 伏見に頼まれて中佐の時期に少し指導しましたが皆が優秀でした。
 今では全員が少将に昇進して艦隊を率いています」

「凄いじゃないかデーニッツ! ドクツの誇りだな。
 そういえば倒れる前に中将待遇にしたいと伏見に言われてたんだ。
 返事をしていなかったな……そうなると本国でも勲章の授与が必要だな。
 っと、すまん。長話しすぎたな……そろそろ……」

「い、いえ……あっ、アドルフ総統!!
 忘れてました。大事な話があります」

「どうしたデーニッツ? 急に改まって」

「伏見から聞いてます。ロンメル元帥のこと」

「そうか、マインシュタインのことだけなく、
 もう大ローマの占領の話も軍令部には伝わっているのか」

「はい。戦場を脱出したUボート艇の亡命者から
 ロンメル元帥から伏見に宛てたメッセージを聞きました」

「そうか……ロンメルには降伏してもよいと伝えたんだ。
 あの状況下で負けても、責めるつもりなどするものか。
 しれっと帰ってくればよかったのに
 マインシュタインと同じで最後までカッコつけて――」

「ロンメル元帥はアドルフ総統を助けるようにと伏見にお願いしました。
 伏見は総統の亡命の受け入れ準備を進めてくれてます」

「そうか、ロンメルまでゲッベルスと同じことを言うんだな」

「宣伝相も?」

「ああ、脱出用のUボートに乗って一人で日本に逃げろと言われた。
 やけに手際が良いと思ったんだが、きっと伏見と相談してたんだろうな」

「な、ならっ、すぐに脱出を!
 パリが落ちれば脱出も難しくなると――」

「パリは……もう落ちたよ。さきほどオットー少佐から連絡があった。
 私の芸術の師匠であるVTVN提督もエイリスの捕虜になった」

「そ、そんな……わたしと通信なんてせずに逃げれば……」

「ドクツのみんなが戦ってるんだ。
 マインシュタインやロンメルのように私のことを信じて……
 最後まで勝利を諦めずに……」

「けど伏見の予測ではドクツが巻き返せる可能性は一割しかないと」

「ふふん、私を誰だと思っているデーニッツ?
 たしかに伏見も優秀な人物だが、
 わたしは“大天才”のレーティア・アドルフだぞ。
 たしかに劣勢だ。厳しい状況なのも認める。
 けど、私
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