ペルソナ3
番外編062話 その頃のホワイトスター
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全幅20m、全長50m。重量は普通の状態で600tという、準特機と呼ぶに相応しい大きさの機体なのは間違いない。
「でしょ? だから、あたしが欲しいのは、もっとこう……気軽に使えるようなサポートメカなのよ」
「マクロス世界だと、VFにアーマードパックとかあるけど、そういうの?」
自分の出身世界の事だけに、シェリルはVFについて多少詳しい。
もっとも、アクセルがS.M.Sにいる時にVFに乗っていたから、というのも関係しているのだろうが。
「うーん、あたしも見たけど、アーマードパックってのは言ってみれば追加装甲とか追加武装とかそういうのだろ? そういうんじゃなくて、もっとこう……そう、例えばシャドウで移動する時にそれをサポートする為の機体とか」
「……それって、グゥルとか?」
ふと、マリューはSEED世界で使っている機体を思い出す。
地上用のMSを空中で使う為に乗せる機体。
もしアクセルがいれば、SFS? と口にするだろう。
「グゥル?」
さすがにシャドウミラーで正式採用されていない機体についてまでは分からなかったのか、尋ね返す綾子にマリューはグゥルについてのデータを送る。
一応元ザフトの機体という事で、技術班の所有する倉庫の中に現物はあるのだが、基本的にシャドウミラーの機体というのはテスラ・ドライブ搭載が標準である以上、空を飛べない機体というのは存在しない。
よって、空を飛ぶ為だけのグゥルは、そのまま倉庫行きとなったのだ。
ともあれ、グゥルのデータを見た綾子はやがて頷く。
「うん、こんな感じ。ただ、このグゥルってのだと、シャドウミラーで使う意味はないだろ。だから、どちらかと言えば長距離を移動する時に使うとか、宇宙と空の両方で使えるとか、そんな感じにしたいんだ。当然多少の武装も欲しいし」
「……なるほど。ちょっと面白いわね」
綾子の言葉に、レモンが艶然とした笑みを浮かべて呟く。
全く新しい機体を作るのでもなく、古くなって性能が足りなくなった機体を改修するのでもなく、使えないとされていた機体を使えるようにする。
そんな綾子の発想が面白かったのだろう。
「けど、移動と攻撃に使うって事は、破壊される可能性の方が高いわよね? ファブニールみたいに、高い防御力を持たせるという訳にもいかないし」
「あー、そうなると思う。攻撃された時とか、咄嗟に盾代わりに使えたらって風にも思ってるし」
「まぁ、それはいいんだけど。……けど、そうなると破壊された場合は当然残骸がその周辺に残るわよね?」
レモンの言葉は当然だろう。
まさか戦闘中に、破壊された残骸を1つ残らず確保しろという命令を出す訳にもいかない。
……まぁ、バッタ辺りを使えば、そのくらいは出来そうだが。
「
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