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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜改変された最後の運命の始まり〜
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―初めまして。元エレボニア帝国の皇女にして1年半前の内戦を終結へと導き、そして内戦の間に起こった異世界の大国メンフィル帝国との戦争を”和解”へと導いて頂いたエレボニアとメンフィル、両帝国の英雄――――”灰色の騎士”リィン・シュバルツァーの伴侶の一人として嫁いだアルフィン・シュバルツァーと申します。此の度様々な事情によりこの第U分校専用の宿舎の”管理人”を務める事になりました。以後お見知りおきお願い致しますわ。」

「―――同じく此の度トールズ第U分校専用宿舎の”管理人補佐”を務める事になったリィン・シュバルツァーの妹、エリゼ・シュバルツァーと申します。以後お見知りおきを。」

アルフィンとエリゼはそれぞれ上品な仕草で自己紹介をし

「あ、ちなみにエリゼは旦那様――――リィンさんの婚約者の一人ですから、幾らエリゼが魅力的な女性だからと言って、エリゼに想いを寄せてしまったら妹と結婚する程とても妹を大切にしておられるエレボニアの英雄でもある”灰色の騎士”の逆鱗に触れる事になりますから、男性生徒の方々はエリゼに想いを寄せる事は絶対に止めた方がいいですわよ♪」

「アルフィン、貴女ね………」

アルフィンはからかいの表情で忠告し、アルフィンの忠告にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中エリゼはジト目でアルフィンを見つめた。



「ア、アルフィン皇女殿下と”灰色の騎士”の妹が宿舎の管理人……!?」

「一体どういう経緯があって、こんなとんでもない事に………」

「そ、それに”灰色の騎士”―――リィン教官に皇女殿下以外にも多くの婚約者が存在している話は耳にした事がありますが………」

「妹とまで婚約って、”灰色の騎士”って筋金入りのシスコンやったんや!?」

「というかそれ以前に”近親婚”って、できないんじゃなかったのか……?」

「ハハッ!教官のメンツといい、宿舎の管理人のメンツといい、中々面白い学生生活になりそうだね!」

「な、な、な……っ!アルティナ、今の二人の話って、本当なの!?」

我に返った生徒達が驚いたり混乱している中緑の髪をポニーテールにしている女子生徒は豪快に笑い、ユウナは口をパクパクさせた後、事情を一番知っていると思われるアルティナに訊ねた。

「……?どの事を訊ねているのでしょうか?」

「全部よ!あの二人のメイドさん?がリィン教官の奥さんでしかも元エレボニアのお姫様だとか、教官の妹で婚約者だとか、しかもその二人が宿舎の管理人を務める事とかも!」

「はい。全てお二人が仰っている通りです。」

「なるほど………だから先程僕達が夕食の準備や荷物を部屋に運ぶ必要がないような事を言っていたのか…………待てよ?という事は僕達は皇女殿下に夕食の準備をさせてしまった挙
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