第四十六話 勇者達の帰還
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ていたら、室長のオスマン大佐から人事局へ行くようにと言われたので飲みかけの紅茶を飲んでから出頭した。
人事課長からエル・ファシル警備艦隊へ幕僚として赴任するように辞令を受けた。
どうやら古い資料ばかり読みあさっていたので、厄介払いされたらしいな。
15日にエル・ファシルで行われる捕虜交換式に参加する艦船が出るからそれに便乗して行けとの事だった。
はっーぁ・・・折角天国の様な職場だったのに、エル・ファシルなんて前線じゃないか。
世の中やっても駄目な事ばかり、今日は早く帰って酒飲んで寝よう。
宇宙暦788年3月15日
■自由惑星同盟 ハイネセンポリス
ハイネセンでは今熱狂のうちに捕虜交換式に向かう政府高官、軍首脳、各社マスコミそして其れも見送る市民達でごった返していた。
一部のマスコミや市民は今回の捕虜交換が弱腰外交だ全員を取り返せと声を上げていたが、
そう言った声は、憂国騎士団等の組織による襲撃や嫌がらせを受け、
表には殆ど知られなかった。
今回政府側代表者として国防委員長ティボールド・フランクリン以下40人の評議会委員が随員として付き添った、随員を決める際かなりの駆け引きが生じて結局40人という大人数と成ったのである。
さらに正式な随員ではない、軍人や家族の票を基盤とする“国防族”とかいう政治家達もなんやかやと理由を付けて随伴していくその数100人以上。
そのうち元軍人が半数以上を占めていた。
別に彼らが、自分達が送り出した為、捕虜に成った者達への贖罪で随員になったわけではなく、
この一大イベントで顔を売り名を売れば次回選挙での票数獲得に多大なる恩恵を浴びる為だけであった。
随伴するマスコミも政府の紐付きや癒着している所が優先的に招待され特別便でエル・ファシルへと向かうのである。
最高評議会議長 ディオニシオ・エンリケス以下最高評議会議員が見守る中、
マスコミのフラッシュを浴びながら、ティボールド・フランクリンは手を振りながらタラップを昇りシャトルへと消えた。
軍側代表者は統合作戦本部次長ミハイル・ブルドゥコフスキー大将以下30人の随員で編成されていた
また捕虜監視や帰還兵のアフターケアー職員、
そして諜報部の腕利き尋問官も混じって居た。
更に一番目たない所から飛び立つシャトルには、
今回の件には関係がない便乗者達が集まり出発していった、
既にエル・ファシルへ向かっている軍用輸送船を追いかけるように出発して居いった。
途中何の障害もなくシヴァ星域にて合流を果たし、
不慮の事件や帝国がだまし討ちを行う可能性を示唆し、
演習の為と称してこの星域に留まっていた、
第7艦隊と合流し進発した。
その後は順調に航海を続け、4月22日にエ
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