ペルソナ3
1911話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
死神の拳銃から弾丸が放たれるよりも前に、俺は行動に出る。
瞬動を使い、一気に死神の懐に入り込んだのだ。
だが、フェイト級の実力を持つ死神だけに、その程度の攻撃に対処するのはそう難しい話ではないのだろう。
次の瞬間には、握っていた銃のグリップを武器として、俺に叩き付けようと振るってきたのだ。
再度瞬動を使って後方に跳躍しながらそれを回避し、まだ身体が空中にあるうちに虚空瞬動を使って攻撃を回避した死神の懐に飛び込みつつ、ゲイ・ボルグを突き出す。
変則的な三角飛びのような攻撃には、死神も意表を突かれたのだろう。
それでも咄嗟に身体を捻り、直撃を回避する。
ゲイ・ボルグの穂先は、死神が身体に巻いている鎖を破壊するも、身体に直接命中するという事はなかった。
ちっ、相変わらず咄嗟の判断も見事と言うべきだな。
おまけに、身体を捻った動きに合わせて、裏拳気味に俺の顔目がけて拳銃のグリップが迫ってくる。
その一撃は握っていたゲイ・ボルグを手首の動きで回転させ、柄の部分で弾く。
一撃を弾かれた死神は、だがその弾かれた勢いを利用して俺から距離をとった。
……相変わらず、かなりやるな。
これで、何でゆかり達がいる時に俺の攻撃をしてこなかったのかが、微妙に疑問だが……まぁ、こっちにとっては幸運だったのだから、今はそれを考える必要もないか。
「メギドラオン」
こちらから距離を取った瞬間、死神が使ってくる魔法。
だが、その魔法は以前何度か見ている。
純粋な魔力による爆発を起こす魔法。
かなりの威力を誇る魔法で、しかも広範囲に影響を与える魔法ではあったが……一度見ただけに、それに対処する方法は把握している。
「加速」
精神コマンドの加速と瞬動の2つを利用し、一気に移動速度を跳ね上げる。
広範囲に高威力の純粋な魔力による爆発を起こす魔法。
だが、その範囲が広範囲であっても、有効射程距離が無限という訳ではない。
加速と瞬動という2つの移動方法がある俺にしてみれば、咄嗟にであっても回避するのは難しい話ではない。
大きく死神から距離を取れば、メギドラオンの攻撃を回避するのは難しくはない。
そして……それよりも更に安全度が高く、それでいて俺にとっては有利になる場所。それは……
「まさか、こうも簡単に懐に入れるとは思わなかった、だろ!」
そう、幾ら高威力の魔法であっても、ゲームではないのだから当然その爆発に触れれば、自分もダメージを受ける。……いや、この世界の原作がゲームである可能性はかなり高いが。
ともあれ、そんな理由でメギドラオンによる魔力の爆発は、死神には届かないように調整されていた。
そうして死神の間合いに入った俺は、ゲイ・ボルグを使った突きを放つ。
本来
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ