プロローグ
[2]次話
2021年、日本の治安制度は崩壊した。
日本各地で暴徒が発生したからだ。
なぜそうなってしまったかはわからない。政府の度重なる不祥事によるものだと考える人もいれば、
日本人の民度が低下した結果と考える人もいたし、はたまた宇宙人による洗脳だと考える人もいた。
暴徒による被害は政府の財政を大きく苦しめた。
小さなものでは強盗や殺人、大きいものでは無差別なテロも起こった。
最初のうつは政府も対策をしていた、しかし暴徒の数は増加の一途をたどった。
暴徒は自らを「革命党」と名乗った。
最終的には政府では金銭的な都合により暴徒への対処を取り止めた。
その代わり国は「国民自営法」という法律を施行した。
この国民自営法分かりやすく言えば国による治安維持を国民に任せる代わりに
18歳以上の全ての人間に銃器の携行、使用を許可するというものだ。
この法律に反対する者もいた。しかし政府による治安維持活動は不可能であり、
生きる為には泣き寝入りするしかなかった。
この起死回生の法により暴徒は鎮圧されるかと思われた。
しかし所詮は平和ボケしていた一般人。暴徒の鎮圧どころか銃器すらまともに扱えない
ものが大半であった。
日本は崩壊の一途をたどった。
しかし、それに抵抗する者が現れた。
彼らは日本各地で暴徒を鎮圧していった。そして報酬として人々から金を貰った。
人々は彼らを「正義屋」と呼んだ。
[2]次話
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