第25話 ニイタカヤマノボレ八八九四六四 ターン27,28
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
――――軍令部総長室――――
「エイリス貴族の四国総督が亡命希望か。
本名はピスター・ダーウィン、声は一番可愛い、怪獣研究が天職……」
「提督としての能力もあるみたいですが?」
「野郎だし東郷長官はいらないって思ったから回して来たんでしょ?
本人の希望もあるし平賀技術中将の下に付けて
四国の新高山にある宇宙怪獣研究所に送ろう。行政参謀から連絡入れといて」
「はいっ!」
「伏見総長、災害対策艦隊司令の山本大将から連絡です。
第二艦隊、特設艦隊、海援艦隊、潜水艦隊により災害駆除に成功。
星域への被害はあるが治安は問題なし、
バリア艦により艦隊の損害も無しとのことです」
「流石だ。山本大将が後ろに控えてくれているから、
太平洋艦隊も印度洋艦隊も安心して前を向いて戦える」
「しかし、損害はありませんが弾薬と燃料の消耗が……
東郷長官の真珠湾計画に影響が出るのでは?」
「後方参謀の懸念も分かるけど、
軍需の備蓄については猫平内閣の閣僚が頑張ってくれてるから許容の範囲だ」
「それより作戦参謀としてはハワイ制圧作戦の前に防衛艦の実戦運用と、
陸軍海援隊との連携強化が図れたのが大きいですね」
「そうですね。星域住民の方々かも沢山感謝されたみたいですし」
「ま、帝ちゃんも喜んでたし、
災害対策に関わった将兵には一週間の特別休暇も貰えた。万々歳でしょ」
「伏見総長は休暇はどうされます?」
「う〜ん。消化できてない有給が溜まって来たから、
思い切って欧州星海域にバカンスにでも行こうかな?
アプフェルザフトの在庫も残り少ないし」
「相変わらず冗談が下手ですね。んっ、緊急通信です。確認します」
「…………どうした?」
「はい、ベトナムの第三艦隊から連絡です」
「エイリス軍の侵攻準備の兆候を捉えたか?」
「はい、それと第三帝国から小型Uボートで亡命軍人が……
大ローマで敗れたロンメル元帥から伏見総長への連絡を預かってるそうです」
「分かった。直接通信するので繋いでくれ――」
「はい。量子通信回線開きます――」
――――印度洋艦隊司令部――――
「ハワイからマイクロネシアに侵攻してきたガメリカ偵察艦隊は、
第四艦隊、第六艦隊で撃退か。第七艦隊は東郷長官の命令で後詰待機。
こうなると南雲中将による、田中少将の教育訓練って感じだな」
「インドカレーからのエイリス侵略艦隊も第三艦隊と海兵艦隊で撃退。
しかも後詰の潜水艦隊の到着前に。日頃の図上演習も随分とお盛んな様子で」
「えーやん、ベトナムにいるのは遠藤中佐と利古里ちゃんの二人
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ