0254話『のたうち回る提督と夕雲型改装案』
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うわぁーーーーー!!
恥ずかしい! 誰だこんな動画や写真を撮ったのは!?
青葉だな!? 青葉だ! 確定!!
私は昨日までの間に起きた不思議な出来事について榛名から聞かされていく内に顔を青くすること数回……。
まさか子ども化していたなんて……。
それにアルバムに収められた写真の数々(撮った奴、青葉だろう! あきらかに盗撮写真が多めだから)を見せられて何度ものたうち回ってしまう。
「な、なぁ榛名? これは処分しないか……? 後生の頼みだ」
《だーめです。これは大事な思い出なんですから。提督、とても可愛かったですよ》
「うわぁぁぁ!?」
人生何があるか分からないけどまさか子ども化してこんな辱めを受けるなんて。
「うん。やっぱりこれはどこかに閉まっておこう。そうしよう!」
《多分もう無駄ではないでしょうか……? 青葉さんが何枚も複製してみなさんに高値で売っていましたし……》
「やっぱり青葉なんだな!?」
おのれ青葉! あとで痛い目にあうぞ!
そしてもうこの写真の流出を防ぐ手段もない………詰んだ。
《その、提督……。また榛名お姉ちゃんって言ってもらってもいいですか……?》
「勘弁してくれ……」
榛名のそんな要望も何回か断りながら食堂に向かう私達なんだけど、
「あ、普通の提督だ! おはよー!」
「おはよう白露。頼むから普通の、をつけるのだけはやめてくれ」
「えー? いいじゃん! あのちっちゃくて無邪気な提督も可愛かったし……あ、もちろん今の提督も凛としていてかっこいいよー?」
「まるで付け足した様な言い方もなんか傷つくな……」
「あはは! まぁ、今日はだいたいみんなにそう言われるだろうから覚悟しておいた方がいいよー」
「そうだな……。はぁ、気が重い……」
白露とそれで別れたんだけど食堂で鳳翔さんと出会うとどこか熱っぽい視線を向けられたんだけど、鳳翔さんともなにかしたのか……?
「その、提督おはようございます……」
「おはよう。それでその熱い視線は何の意味があるんですか……?」
「い、いえ! ただ……そう、ただですね。また一緒にお布団で眠りたいなって……」
「…………」
照れながらそう言う鳳翔さんに私は絶句した。
そんな羨ま妬ましい事になっていたのか!?
そしてそれを聞いていたのかガタッ!と一斉に席を立ちだす空母組。
なんだ!? 鳳翔さんと寝たのは記憶を失っていた時の私だぞ! だから今の私に言われても困る!
だけどそこで予想外の事を言われた。
「提督……この加賀が添い寝をしてあげますよ?」
「加賀さんずるい! 私も提督さんと一緒に暖かいお布団でうたた寝したいよ!」
「ここは先輩に譲りなさい」
「くぅ! こういう時だけ先輩面するなんてー!」
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