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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第40話(改2)<解放>
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「……我々の期待を裏切るなよ」

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マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
 EX回:第40話(改2)<解放>
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 妙なビリビリした電流が再び機体全体を覆った。機内のあらゆる金属部分から青白い放電が始まっている。

「ぎえええぇ!」
「お姉さまぁ!」
金剛姉妹の二人は揃って頭から青白い火花を散らしている。

 これが扶桑姉妹のように生真面目な戦艦娘だったら気まずくて大変そうだ。お互い場が持たないだろう。

 だが金剛姉妹だと多少は笑いが入るくらいが自然なのが救いだ。だから二人の大声での掛け合いも何となく板についてきた。

 その一方では龍田さんは余裕の表情だ。
頭に浮いている謎の円盤と自分の刀で器用に放電させている。そもそも、あの円盤は宿主に危害を加えない仕掛けらしい。

 このビリビリ現象が、ようやく起きたことは嬉しい。だが直ぐに驚く現象が起きた。一番派手な金剛姉妹の被り物からの放電が徐々に収まっていく。

「あれ?」
比叡が頭に手をやる。自分でも分かるようだ。

「やだ、気持ち悪いぃ」
これは夕立。あの金髪は相変わらず静電気で派手に爆発したままだ。放電は収まっても電通はあるらしい。

 気になって横の技術参謀を見る。すると彼女のインテリな眼鏡からは、やはり放電現象が起きていない。
(ひょっとして、この嵐は来るときと違うのか?)

 私の不安そうな雰囲気を察した技術参謀。こちらを見て言った。
「司令、どうした」

「いえ……来るときは金剛の被り物から激しく放電がありましたが今回はあまり無いようです」

「ああ」
彼女は頷く。

「私もアレは苦手だ」
「はぁ」
参謀はポケットからシートを取り出した。

「二度と恥は(さら)すまいと思い放電シールを作ってみた」
「ええ?そうだったんですか」
私は思わず来たときの青葉さんのスクープ写真を思い出していた。あれ、どうなったかな。

彼女は続けた。
「意外に効果があるな。まだ試作だが金剛姉妹にも念のために渡しておいたから、ほら……」

参謀が(アゴ)で指した先の金剛姉妹からも、まったく放電現象は起きていなかった。変な放電が起きないので金剛姉妹は直ぐに落ち着いた。やれやれ。
「おい司令……」

すると彼女は、いきなり改まったように声をかけてきた。
「はい?」

思わず振り向いた私に参謀は真顔で言う。
「いいか、人間は常に進歩するものだ。艦娘の私が言うと、ちょっと説得力に欠けるがな」
「はぁ」

彼女は指を立てる。
「だが私はケッコンをして人の血
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