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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~Durandall~
~The room Great War of first, me ~
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で弾いたしな。
どうやらその力の源は……鬼道術とかいう『超能力(ステルス)』の一種らしい。

にわかには信じがたいが、超能力者は存在する。
超能力者は、各国の特殊機関で密かに研究・育成されていて、武偵高でいえば……超能力捜査研究所(SSR)、通称S研がそれにあたる。白雪はそこでも優等生として、目下、超能力を開発中らしい。
なお、超能力を有する武偵は『超偵』と呼ばれ、うさんくさがられつつも……日々、武偵業界で存在感を増していっている。


やっとアクション映画みたいな音が止んだので、リビングへと顔を出すと、

「はぁ、はぁ、なんてしぶとい……どろぼう…ネコ………」

「あ、あんたこそ……さっさとくたばりなさいよ…………」

決着ついたのか……?見たところ、引き分けっぽいが。

「どうだー、勝負の行方は?」

「あっくんっ!し、死んでお詫びしますっ!あっくんが私を捨てるんなら、アリアを殺して―」

「物騒なことをサラッと言うな。っていうか捨てるとか殺すとか何言ってんだ」

「だ、だってハムスターもオスとメスを一緒に入れとくといつの間にか増えてるんだよぉー!」

「色々飛躍し過ぎだ!」

「アリアはあっくんのこと遊びのつもりだよ!絶対そうだよ!!」

「遊び云々は今は置いとけっ!っていうかお前の相手はキンジだろうが!」

「キンちゃんもだけどっ!あっくんもです!どっちもどっちで選べないのー!」

…… だめだコイツ、早く何とかしないと。
っていうか俺とキンジ両方って…せめてキンジでお願いします白雪さん。

「だいたい、俺とアリアはただのパートナーで……恋仲とかそんなんじゃない。だろ、アリア?」

「あっ、当たり前でしょ!コイツはただのパートナーで―ドレイよ!!」

…その言い方は語弊があるぞ、アリア。

「ド、ドレイ!?そんなイケない遊びまであっくんに教えてるなんて……!」

「ちーがーうー!!そういうのじゃないっ!」

顔を一気に真っ赤にさせて白雪に殴りかかろうとするアリアを、俺は手で制する。

「……ホントに恋仲じゃないんだね?」

「当たり前でしょ!」

「じゃあ…2人で、そういうことはしてないんだよね?」

「そういうことって何だよ」

「き、キス……とか…」

その言葉に、俺とアリアは硬直する。

キス、ですか。

キスですか。

「―っとそれはだな、したかしないかで言えばした方に入るんだがあれはハイジャック解決の為の救済処置であって決して恋愛感情から来たものではないからノーカンと言うか―」

早口でまくし立てる俺に―強烈な殺気が寄せられてきたのを現在進行形で感じています、ハイ。
どうか白雪さん、その殺気をお収め下さい。

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