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コスモス
第一章
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 後藤聡は難しい顔で自分の席に座りこう言っていた。
「正直転校生なんてすぐにわかるからいいんだよ」
「おい、醒めてるな」
「どうしたんだよ」
「腹減ったんだよ」
 朝からこの台詞だった。
「もうな」
「って朝飯食ってなかったのかよ」
「そうなのかよ」
「寝坊して食いそこねたんだよ」
 よくある話だ。それで聡は転校生なぞどうでもいいというのだ。
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