ペルソナ3
1910話
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しようもなくなった時に行動に移すだけなので、特に問題はない。
「何でだろうな。正直なところ、ゆかりがあんなに好戦的になっている理由が、俺には理解出来ない。多分今日の勉強会が何か関係してるんだとは思うんだが」
「……勉強会?」
予想外の言葉を聞いた、と言わんばかりの荒垣。
まぁ、不良で学校にすら行ってない荒垣にとって、テストというのは身近なものではないのだろう。
「ああ。順平も含めて、友人が馬鹿ばっかりでな。それで頼まれて勉強を教える事にしたんだが……」
「それに岳羽を巻き込んで、機嫌が悪くなったのか?」
「いや、最初はそうでもなかったんだが、話の流れで桐条がこれから俺の食事を用意するって話になったら、機嫌が悪くなった」
「……桐条も一緒だったのか。にしても、何がどうなればそんな話になるんだよ」
呆れの視線をこっちに向けてくる荒垣。
いやまぁ、その気持ちは分からないでもない。
ただ、話の流れで自然とそんな話になった、としか俺からは言えないが。
ともあれ、それが理由でゆかりの機嫌が悪くなったのは間違いない。
「ちょっと、アクセル! 荒垣さんも! 何してるの、さっさと行くわよ!」
そう告げるゆかりに、俺達が逆らうことが出来る筈もない。
俺の場合はゆかりの機嫌が悪くなった原因なので、もしここで俺が何かを言えば、余計にゆかりの機嫌が悪くなる可能性がある。
荒垣の方は、それこそ触らぬ神に祟りなしと言わんばかりに、自分から面倒に関わるような真似はしない。
ただ、荒垣の場合は本当に俺が何か危険な風になると思えば、その面倒見のよさから助けてくれる気もするが。
ともあれ、そんな感じでゆかりに引っ張られるようにタルタロスの中を進んでいく。
26階でシャドウとかがもっと出て、ゆかりのストレスを発散出来ればよかったんだろうが……残念ながら、26階では殆どシャドウとかが出る事もなく、階段に到着してしまった。
7000円と幾つか魔法の封じられている宝石を入手出来たのは、それなりに収穫だったと言えるだろうが。
ともあれ、そんな感じで27階を探索してたのだが……
「お、レア宝箱だ」
通路を進んでいると、光り輝いている宝箱を発見する。
レア宝箱は、レアだけに中に入っているのは基本的に非常に希少な品が一般的だ。
そして当然のように、宝箱を開けるのは俺の役目な訳だ。
……これまでの経験から考えると、基本的にタルタロスの宝箱ってのは罠が仕掛けられているとは思えないんだけどな。
それでも、やっぱり万が一を考えると、選択肢は俺って事になるのだろう。
「……人形?」
宝箱の中に入っていたのは、中指くらいの大きさの人形。
ただし、よくあるようなアクセサリ的な人形ではな
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