ペルソナ3
1910話
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「イオ、ガル!」
その言葉と共に、召喚されたイオはガルを放つ。
ガルという魔法そのものは、シャドウの中にも使う奴はいる。
けど、正直……こうして見ている限り、明らかにイオのガルはシャドウが使うガルとは威力が違っていた。
言うなれば、同じ魔法であってもそこに込められている魔力が違えば、威力も違うという事だろう。
例えば1の魔力を込めたガルと3の魔力を込めたガル。
そのどちらが勝つのかは、考えるまでもなく明らかだ。
込められる魔力をある程度自由に出来るというのは、大きいよな。
……初級と上級の魔法がぶつかった場合、そこに込められた魔力によっては初級の魔法が勝つという事も有り得る訳だ。
勿論、実際には初級ではなく、より上位の魔法を使った方が効率はいいのだろうが。
ただ、相手との力の差を明確にするという意味では、その方法も決して悪い訳ではないと思う。
「カストール、ぶちかませ!」
荒垣の召喚したカストールが、敵に向かって突っ込んでいく。
その先には堕落の塔が3匹いたのだが、カストールの突撃を防ぐ事は出来ず、回避しるにも時間が足りず、結果として纏めて吹き飛ぶ事になってしまう。
イオの突撃がその質量を活かした棍棒の如き一撃だとすれば、カストールの突撃は同じ突撃という攻撃方法ではあっても、カストールの乗っている馬に生えている鋭く長い角により、槍の如き一撃という印象を受ける。
……あ、荒垣が倒れた堕落の塔を蹴飛ばしてる。
いやまぁ、堕落の塔はトーテムポールに似ているシャドウだし、そういう意味では蹴り飛ばしやすいのかもしれないが。
ともあれ、そんな風に戦いは続き……シャドウレイヴンと堕落の塔、合計六匹のシャドウは比較的あっさりと全滅する事になった。
現在俺達が活動しているのは、27階。
そもそも、昨日25階までクリアしたのだから、本来なら今日は休みの筈だった。
それが何故かゆかりからの提案により、昨日に引き続き今日までタルタロスに挑む事になってしまった訳だ。
「おい、アルマー。何で岳羽の奴、あんなに苛ついてるんだ?」
タルタロスを歩いていると、隣の荒垣が近づいてきてそう尋ねてくる。
ちなみに、以前は荒垣が戦闘をしていなかった事もあり、ゆかり、俺、荒垣という隊列だったが、今はその荒垣もペルソナを使って戦闘を行っている。
結果として、荒垣、ゆかり、俺という隊列に変わっていた。
……普通に考えれば、弓を武器にしている後衛のゆかりを前衛に持ってきていた時点で色々とおかしかったんだよな。
そう考えると、前衛として荒垣が入ったのはバランス的にも丁度いいのだろう。
結果として俺が一番後方に配置される事になったが、俺の場合は基本的に炎獣でゆかりの護衛をするか、本当にどう
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