ペルソナ3
1909話
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ゆかりの言葉に確認を求めるように尋ねてくる桐条に、頷きを返す。
「そうだな。もっとも、釜玉うどんは入れる具によってかなり味のバリエーションを作る事が出来る。今日はエリンギと水菜、鶏のササミだったが、レタスの千切りとか、舞茸とか、豚バラの薄切りとかな」
「……それは、栄養的にどうなんだ? この釜玉うどん以外では、どのような物を食べている?」
「あー、基本的には出来合の物が多いな。スーパーで売ってる弁当とか、パンとか、後は冷凍のチャーハンとか。そう言えば、最近の冷凍のチャーハンってかなり美味いんだよな。それこそ、下手な店で食うよりも美味いチャーハンとかあるし」
「そのような物ばかり食べていては、身体に悪いだろう」
どこか呆れたように言ってくる桐条。
まぁ、それは承知している。
俺の食生活は、決してバランスの良い食事という訳ではない。
いや、寧ろバランスが悪いと言い切ってもおかしくないだろう食事だ。
だが、そもそも俺は食事によって栄養を摂取はしていない。
正確には腹の中に入った瞬間に、食べ物は完全に分解されて魔力として身体に吸収されているので、栄養を摂取していないという表現は間違ってるのかもしれないが……ともあれ、そんな感じだ。
つまり、それこそ毎食3杯のラーメンを3食、365日続けても、健康には全く影響はないのだ。
……勿論、健康に影響はなくてもラーメンに飽きてしまうだろうから、そんな真似はしないだろうが。
ともあれ、俺が混沌精霊でそんな体質をしているという事を言う訳にもいかないので……
「ああ、その辺は大丈夫だ。一応サラダとかもきちんと買って食べてるし、サプリとかも飲んでるし」
取りあえず、そう言って誤魔化す事にする。
「いや、だが……分かった。いいだろう。ならば、これからアルマーの食事は私が用意しよう」
何をどう考えたらそうなったのか、急に桐条はそう言って俺の方を見てくる。
これに驚きの声を上げたのは、俺……でもなく、桐条とお近づきになりたい友近……でもなく、何故かゆかりだった。
「ええええええええええええっ! ちょっ、桐条先輩、いきなり何を言ってるんですか!?」
「む? 何か変か? アルマーにはしっかりと栄養を取って貰う必要があるのだが」
「いや、そうじゃなくてですね。その……あの……」
言葉に詰まるゆかりだったが、そんなゆかりをよそに、友近も黙ってはいられない。
「おいおい、アルマー。どうなってるんだ? 桐条先輩が食事を用意してくれるって……いつから桐条先輩の手料理を食べさせて貰えるような関係になったんだよ? この事をファンが知ったら、偉い事になるぞ? そして、俺は思い切り情報を流す気満々なんだが?」
友近にしてみれば、自分が何とかお近
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