ペルソナ3
1909話
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闘力を発揮出来るとは思わないが。
ただ、最終手段としてはペルソナ召喚という手段もあるしな。
「そういう訳にもいかん。それに……」
一旦言葉を切った桐条だったが、何となくそれが何を意味しているのかは理解出来た。
恐らくこのままここにいれば、影時間での行動に何か悪影響が出ると、そう思ってしまったのだろう。
まぁ、それも間違いって訳じゃないとは思うけど。
「そうだな。寮の門限とかもあるだろうし。じゃあ、これを食い終わったら解散にするか」
その言葉に、友近だけが不服そうな表情を浮かべていた。
もっとも、その気持ちも分からないではない。
友近にとって、桐条と一緒にいられるような機会なんてのはそうそうないのだから。
何しろ、生徒会長にして桐条グループのお嬢様だ。
今でこそ、同じ高校に通っているという共通点があるが、卒業してしまえば友近と桐条の接点らしい接点はなくなってしまう。
……もっとも、それをいうのであれば友近がのめり込んでいる叶や鳥海といった教師だって、高校を卒業すれば接点はなくなってしまうのだが。
ともあれ、友近はもう少し勉強を……といった事を口にしたのだが、結局友近以外の全員が反対という事もあり、食べ終わったら解散となる。
「それにしても、今日1日だけで数日分は勉強した気がする」
「……伊織、君の場合は普段から勉強をしていないから、今更ながらに焦るのだ。勿論事情があるのは理解しているが……」
そこで一旦言葉を切ったのは、この場に友近と宮本という影時間に関係のない2人がいるからだろう。
実際順平は影時間の……そして俺との一件により、色々と複雑な状況になっていたのは間違いない。
だからといって、勉強が疎かになるのはどうかと思うが。
「ふむ、そうだな。分かった。幸い私と伊織は寮も同じだ。これから寮に帰ったら、しっかりと勉強を見てやろう」
「うげ!」
踏みつけられた蛙が思い浮かぶような悲鳴を口にする順平だったが、友近の方はそんな順平に対して羨ましそうな視線を向けていた。
友近にしてみれば、順平の待遇はこれ以上ない程に羨ましいのだろう。
「あ、じゃあ桐条先輩。俺も……」
「君は自分の寮に戻らなければならないだろう」
何とか言い募ろうとするものの、あっさりとシャットアウトされてしまう。
友近にクリティカルヒット! とかいう音声がどこかで流れた気がした。
まぁ、実際に友近はショックを受けてるようだから、決してそれは間違いではないのだろうが。
「それにしても……アルマーの作った料理は本当に美味いな」
「そうですね。もっとも、私が知ってる限りだと、アクセルのレパートリーは釜玉うどんくらいしかないですけど」
「それは……本当なのか?」
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