第七章 C.D.の計略
マンティスハイパーフォーム
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れる。
しかし
「やはり、危険だな」
蟷螂は倒れなかった。
マンティスの足は、カブトに蹴られた一瞬前に地を離れていたのだ。
しかし、回避したわけではない。当たっている以上、身体は宙で回る。
だがそれを利用して、マンティスは縦に一回転。
そのまま踵をカブトの背中に向かって叩き落としたのだ。
それを、ギリギリで転がり回避するカブト。
だが右肘に踵がひっかり、逃れはしたものの負傷してしまった。
ダラリと下がる、カブトの右腕。
二、三センチ持ち上げようとするだけで、痛みが走り上がらなくなる。
痛みで上がらない、と言うよりは、それ以上上がらないようにできているかのような感じだった。
「うぉりゃ!!」
「こっちはこっちで」
ドゴッ
「グッ、おぁっ!!」
「おっと」
ヒョイ、とガタックのダブルカリバーを回避し、バシンと裏拳で弾く。
その一撃で、すでにライダーキック等の必殺技の2/3に当たるのだから、それは当然ガタックの身体は面白いように下げられる。
だがその前の迎撃を押しのけてきたことのほうが、マンティスとしては警戒が必要なことだった。
最初の「ドゴッ」の一撃とて、裏拳と同じような攻撃のはず。
突っ込んできたガタックへの、胸中への肘打ちだったのだがそれを押し込んで剣を振るってきたのだ。
「マスクドライダーシステム。これだけはどうしてもいかん。人間にこのようなシステムは不要だ」
「自分の支配を・・・邪魔されるからか?」
右肘を抱えながら立ち上がるカブトの問い。
それに対し、なおも攻撃を仕掛け走るガタックをあしらいながらマンティスは答えた。
「違うぞ人間。確かに貴様らはネイティブにも劣る種族だが、このライダーシステムはそんな貴様らでもこうして「戦ってるように見える」程度にはお前らを強くする」
何か言いたそうな雰囲気を醸し出すカブトだが、ここで反論しても無意味だ。
それよりも、こいつの言葉の先を聞くことが重要な気がした。
それを、マンティスは「そうそう、そうやって黙って聞いてろよ」といった感じで先を進める。
「戦える。そんな幻想は、いずれ「勝てるかも」等という無想になる。それは希望だ。お前たちの中の希望となるだろう。だが、残念ながら貴様ら人間では絶対に俺には勝てない。これはすでに決まってることだ」
「決めつけんな!!!」
ガタックが、猛攻の中で叫ぶ。
だが、近づくだけで骨が砕けそうな猛攻を、マンティスはまるで風に揺られる程度の事かのように受け流す。
「いいや、決定事項だ。お前たちは人間の中でも・・・まあできるほうだろう。だが人間の中でも上位であ
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