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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
謎ライダーの人物
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こいつは、ネイティブによる単一種族による支配を求めているのではない。それは、支配ではなく「統一」だからだ。
人類を最下層として、ネイティブを上位として。そして彼個人を最上位とした世界の構築。それが、この男の目的だ。


「目的のものは、まず一つ手に入れた。あといくつか」

そういって、彼の手にマンティスゼクターが握られる。
バサリと払った上着の下には、いつの間にかライダーベルトが。


「ハイパーゼクター。しかしだ、このシステムは未だ全スペックを発揮しきれていない」

「くそ・・・やはりそうか。天道君、加賀美君!!!」

冠木の考えを察知し、幡鎌は二人の名を呼んでゼクターを返す。
それを受け取り、二人はそれぞれ覚悟を決めてにらみつけた。


「情けない話なのは分かっている。だが、私を守ってくれ!!絶対にあれと私を一緒にしないでくれ!!!」

「「変身!!」」《《Henshin》》

二人が並んで、ゼクターをベルトにスライドして差し込み変身する。
まずはマスクドフォーム。だが、ここで即座にライダーフォームへの変身はしてもいいのだろうか・・・・


一方、それを見て冠木は嗤う。
そして、マンティスゼクターを握る右腕をだらりと下げ、左手をまるで口元を隠すかのように斜めに構えて

「変身」

コールし、スライドしてゼクターを右から入れる。

《Henshin》

装甲が、六角のパネルで展開していきながら全身を覆っていく。
そして出来上がったのは、マスクドライダーマンティス・マスクドフォーム。


その姿は、加賀美も天道も初めて見る。
まるで、サナギだ。

否、元々マスクドフォームはそれを想定されているが、これはあまりにも「サナギ過ぎ」だ。

もはや装甲というよりも殻というのが近いだろう。
そう思えば、カマキリの卵を覆う、あの形に見えなくもない。

胸、肩、背面に分けられてそれらは装着されており、頭部に至っても正面に複眼が見えるくらいですべてを殻で覆われていた。
下半身も同様に、太ももから脛、背面にもそれが回り込んでいる。

歩くと、変身前と変わらず「カチン」という音がした。
それほどの装甲だ。


「天道、気を付けろ。堅そうだ」

「ああ―――――だが、今なら勝機・・・・・!!!」

手負いの加賀美に援護と幡鎌を任せ、カブトがクナイガンを構えて突進していく。

振り下ろされるアックスモードのクナイガン。
だが、それをマンティスは手の平で受け止めていた。


「なるほどな幡鎌!!この人間二人がお前の駒か!!だが驚いたぞ!!まさかカブトにガタックと、二人もそろえてくれるとはな!!」

そういって、ドスンと重い一撃をカブトの腹にぶち込む
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