第七章 C.D.の計略
謎ライダーの人物
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テムの製造に取り掛かった」
そう。
それは、人類がワームと戦うために作り出した既存のものとは違い、ワームが同族を守るために作り出す、新たなシステム。
それが、マスクドライダーシステム・マンティスだった。
「あれの製造には、私のデータが使われている。あれと私が同じ昆虫なのは、そういうことだ」
「それを、奪われたということか・・・・」
「どおりで強いはずだ・・・・なんてったって、俺と天道を抑えるためのライダーシステムなんだからな・・・」
「その通りだ」
幡鎌の語るマンティスのスペックは、それだけですさまじいものだとわかる。
加賀美の言う通り、マンティスは元々ライダーシステムの最高傑作であるカブトとガタックを止めるためのシステムだ。故に、そのスペックは最高値に設定されている。
単純な徒手空拳一発で軽い必殺技程の威力がある(単純攻撃力でカブトのライダーキックの2/3程)
ただしその強大なスペックの反面、使用できるネイティブは限られている。
並のネイティブでは、変身はできるがその後の副作用で死に至ることがある(最低でも蛹体に戻ってしまう)。
人間では変身できないよう設定されているため、使用不可(とはいっても、これはネイティブ側の措置であり、エラーではじかれなければタオキン粒子に侵され人間の身体は急速老化し消滅する)、ということだ。
「・・・・それで、奴は何のワームなんだ?」
「・・・・ワームのモチーフになっているのは、この星の昆虫であることは知っているな?」
「そうだな。稀に甲殻類も入るが」
「奴は、その中でも特に異端の存在だ。異端中の異端。君たちの最終決戦に、彼が投じられなかったほどだからな」
「そうだろうな。ネイティブすら下に見る奴だ。あの根岸や三島共に扱いきれるものではないだろう」
「ああ。奴はドラゴンワーム。地球で言うと、蜥蜴だ」
たかだかトカゲというのにも関わらう、ドラゴンワームとは奴の自尊心も相当だ。
だが、そこまで聞いて加賀美が青い顔をして天道に振り返っていた。
「やべぇ・・・・」
「どうした加賀美」
「今思い出した・・・・・おれ、あいつと戦おうとしてハイパーゼクター出したんだ」
「・・・・おいまさか」
「とられてた」
瞬間、加賀美と天道の視界がぶれた。
気づくと、二人はマンティスワームとなった幡鎌の脇と肩に抱えられて、マンションのベランダから眼下の駐車場へと落下していた。
そして、彼らが今までいた部屋がめちゃくちゃに破壊されて吹き飛んでもいるのも見た。
「な!?」
「口を開くな!!舌噛むぞ!!」
ダァン!!
幡鎌の声に口を閉じると、二人を抱え
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