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レーヴァティン
第三十三話 野獣征伐その一
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               第三十三話  野獣征伐
 久志達はブロッケン山に足を進めていた、途中何度かモンスター達と遭遇しその全てを倒していた。
 その中でだ、久志は戦闘を終えて戦っていた進太と淳二に言った。無論他の面々も戦っていて活躍している。
「二人共それぞれな」
「どうだったでござるか」
「強いな」
 こう言うのだった。
「進太は馬に乗って見事に戦っててな」
「騎士の戦とはこうでござる」
 進太は乗馬してのそれについてこう答えた。
「そうでない時もあるでござるが」
「それでもだよな」
「多くはでござる」
「馬に乗ってな」
「剣を使い盾も持ち」
「そうして戦うよな」
「そうでござる」
 こう話すのだった。
「両手は使えなくなくでござるが」
「足だけでだな」
「馬から離れないでござる」
「それ難しいだろ」
 両手にそれぞれ武器と防具を持ちそちらの支えやコントロールなくして馬に乗りそのうえで動く馬の上で戦うそれはというのだ。
「やっぱりな」
「だから相当な訓練が必要でござる」
「やっぱりそうか」
「脚で挟むでござる」
「馬の背中をか」
「鞍に乗って鐙を使ったうえで」
 そうしてというのだ。
「戦うものでござる」
「そうなるまでに相当な訓練が必要だよな」
「しかしそれが出来てこそでござるよ」
「騎士なんだな」
「そうでござる」 
 まさにというのだ。
「だから拙者もでござる」
「それが出来るまでか」
「訓練をしてきたでござる」
「成程な、それで今みたいにか」
「戦えるでござる、ただ武器や防具特に武器に助けられているでござる」
「そう言うんだな」
「拙者の実力自体は然程でありませぬ」
 久志にこうも話した。
「所詮は」
「そうか?」
「自分ではそう考えているでござる」
「俺はそうは思わないけれどな」
 話を聞いて戦いを見ていた久志としてはというのだ。
「別に」
「けれど自分ではでござる」
「そう思ってるんだな」
「そうでござる」
 まさにというのだ。
「まだまだでござる」
「そうなんだな」
「ようやく騎士の戦いが出来ている」
 両手にそれぞれ武器と防具を持ち足だけで馬に乗り操りそのうえで戦う非常に難しい戦い方がというのだ。
「そう思っているでござる」
「そうか、俺から見たら相当だけれどな」
「ですからそれは」
「武器のお陰か」
「そうでござる」82
 あくまでこう言う進太だった、
「拙者の実力ではござらぬ」
「だったらな」
「だったら?」
「実力で戦る様にな」
「己を高めていく」
「そうしていけばいいな」
「そうでござるな」
 進太も久志の言葉を受けてこう返した。
「拙者の実力に自信がつく」
「その意味でもな」

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