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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~In this, an affair is settled……?~
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しだ!あとちょっと頑張れ!』


「この声って…………」

アリアが呟く。

「うちのクラスの連中と、バスジャックで助けた奴らだよ。…ここまで言われちゃ、失敗出来ないな」

「失敗出来ない、じゃなくて。失敗しない、の間違いでしょ」

……そう、だな。
武偵憲章1条。仲間を信じ、仲間を助けよ。今がまさに、この状況だ。ここは仲間を信じるしかない。

俺は灯りのついた空き地島へと、慎重に高度を下げる。
そして―

ザシャアアアアアアアア―!!

―ANA600便は、空き地島へと緊急着陸を敢行した。
今までにないくらいの振動の中、アリアが逆噴射をかける。

「止まれ、止まれ、とまれとまれとまれぇーっ!!」

甲高いアリアの声に合わせ、俺は素早く地上走行用のステアリングホイルを操作し、機体を若干ドリフト気味にカーブさせた。

もちろん、さっき武藤が言った通り、2050じゃ止まれない。だが―ちゃんと策はある。

……来たな。

目の前に向かってきた。風力発電の柱が―!


ガスッンンンンン!!!


柱に翼を当て、ぐるんと1回転するような形で……
ANA600便は、止まった。
外にはレインボーブリッジも見えるし、ギリギリだったが…………何とかなったみたいだな。

…全言撤回。あと1つだけ、問題があった。
今、俺がアリアを抱いていること―は良いとして。
スカートが思いっきりめくれ上がっているんだが………
…もういいや、面倒くさい。





…あの後。どうやら気を失ってしまったらしい俺は、アリア共に武偵病院でベッドに寝かされていた。

幸いに入院は半日で済み、現在は俺の家のベランダにアリアといる。

「あー。こんな綺麗な星空、東京で見られるとは思わなかったわ」

「星空は綺麗なんだが……下見ろ、下。風車発電の柱が折れ曲がって、飛行機が鎮座してるぞ。お前はこれをどう思う」

「別に。どうとも思わないわ」

夕日と星空を見る妨げになるとは思わないのか。

「あとね……ママの公判が延びたわ。武偵殺しが冤罪だって証明出来たから、最高裁が年単位で延期だって」

「そうか」

一応、そうとだけ言っておく。

「武偵殺しの冤罪は証明出来たから……次はイ・ウーとやら、か?」

「うん…………」

……何だ?ちょっと気にかかるな。

「…………」

…………しばらく沈黙が続きそうだったので、急遽話題を変える。

「お、おい。……飛行機の中で言ってた『オルメス』―H家って、どこの一族なんだ?」

ちょっとテンパってた俺は、いきなりそんな事を聞いてしまう。

「ハァ?あんた、あたしのパートナーのくせにそんなのも知らなかったの!?
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